2005.10.01 機材使用REPORT DIGISCO.COM 石丸喜晴



Nikon フィールドスコープED50/カメラブラケットFSB-3/クールピクスP1

1、 概要
2005年9月23日、㈱ニコンビジョンより地上望遠鏡「フィールドスコープED50」(以下ED50)及びクールピクスP1専用カメラブラケット「FSB-3」。同日、ニコン株式会社よりコンパクトデジタルカメラ「ニコンクールピクスP1」(以下P1)が発売開始となった。
デジスコファン待望の本格的小口径フィールドスコープED50とデジスコ用メインカメラの呼び声高いP1と専用カメラブラケットまで準備された全国一斉同時発売である。デジスコファンなら誰でも期待が膨らんでしまう。
幸い、いち早く新製品を入手することができたので、実際の使用感などをレポートする。購入検討の参考にして頂ければ幸いである。


フィールドスコープED50 、クールピクスP1、カメラブラケットFSB-3が同時に発売された


2、 各製品のスペックと使用感
● フィールドスコープED50

対物レンズ有効径50mm、全長209mm、重量455gとにかく小さくて軽いと聞いている。宅急便で自宅に届いた軽い段ボールを開け梱包材にくるまれたモノを掘り出す。「え?これがスコープ?」と思うほど小さな金色の箱に驚かされる。箱の中にある黒いネオプレンのソフトケースに入ったED50を取り出し、手にとってみた。「小さくて軽い」と聞いてイメージしていた大きさよりさらにコンパクトに感じる。軽いのは軽いのであるが実の詰った果実のようにしっかりした質感である。プラスチックボディーなのだが安っぽい印象は受けない。材質と梨地調の表面処理が高級感を出している。


金色の小さい箱・・・ ネオプレンゴムのソフトケースに入っている 小さくて軽いボディ EDⅢの半分の重さ&コンパクトさ

デザインは上手くまとまっていて個人的には好きな形であるが、トックリや酒瓶に見えてしまうのが不思議である。ちなみに筆者は下戸であるが酒好きの人が見たらより顕著に感じるかもしれない。私が入手したED50はストレートタイプのチャコールグレー色である。先端部、脚座、ピントノブ、接眼レンズ取り付け部がつや消し黒に色分けされている。EDレンズの証である赤い線はこの位置につけられていた。本体のカラーは他にオリーブグリーン、ローズピンクがあり3色から選べる。カタログやネットでの写真の色合いよりずっと上質でお洒落なので是非実物を見て欲しい。ちなみに家内は「ローズピンクを買う!」と決めたようである。一見遮光フード付きかな?と思えるような先端部のデザインであったが残念ながらフードは後付で市販品を付けることができるよう55mm(0.75ピッチ)のメスネジが準備されている。

仕上げ、質感などは高級感を感じる カラーは3色から選べる 赤いラインがEDレンズ採用の証 遮光フードは付属しない。

ニコン伝統のピントリングはドラム式からノブタイプに変わっている。最短合焦から無限遠合焦までのピントノブの回転数は4.7回転、他社の5.5回転よりも若干少なめであるがドラム式に比べると遠~近のピント合わせは忙しそうである。ノブ形状はトックリ型のボディーからポコッと飛び出た形状である。実際に手持ち、三脚固定とも特に操作感に違和感はない。
安価なスコープの場合、ピントリングを操作すると操作時に観察像が揺れたり歪んだりするものもあるが、ED50に関してはそのような挙動は見られなかった。ちなみに最短合焦距離は3mなので近接撮影も可能なのは嬉しい。
脚座は無骨な金属製(EDⅢなど)から上品な丸みのある樹脂製に変わっている手持ち観察などで手に触れることも多いことの配慮であろう、優しい感じがして好感がもてる。脚座位置は構造上デジスコ用の位置は難しいらしく、単体での観察位置に調整されている。
プリズムが内包されている胴体はかなり太く各種ニコンアイピースが使えるように大き目のプリズムを採用してくれたのかな?などと素人なりに感謝してしまった。ここがトックリの尻の部分に見えるわけである。
接眼レンズに関してはニコン系接眼レンズであればすべて取り付け可能な32mm(0.75ピッチ)ネジが切られている。防塵ガラスもセットされている。本体は窒素充填の防水型で観察であれば雨中でもかなりハードな使い方にも堪えそうである。
観察であれば13-30xズームMC接眼レンズがオススメである。セット品も準備されているので観察用として始めての方には良いと思う。手持ちでの観察であれば13倍程度の低倍率でなければ手ブレでなかなか上手く見ることができない。もちろん三脚に取付けての観察であれば高倍率でも見れるが上位機種(EDⅢやED82)のような明るさは無い。しかし、小口径の双眼鏡に比べると驚くような良い見え方なので是非、実機で体験して欲しい。デジスコ撮影であれば16XワイドDS、明るい日なら27XワイドDSあたりでも使えそうである。もちろんTurboAdapter20XWFA(13倍)、30XWFA(20倍)も選択肢に入る。デジスコ撮影についての報告は後述するのでご参照頂きたい。

手触りの良い脚座 ニコンの接眼レンズはすべて装着できる 撮影に適したDSレンズ TurboAdapterも装着できる

本体価格はメーカー希望価格が42,000円(税込み)実勢価格は3万円台中ごろ。
ストレートタイプの他にED50-Aというアングルタイプも準備されている。(メーカー希望価格45,150円)
詳しい内容は
http://nikon.topica.ne.jp/bi_j/field/index.htm#ed50


● クールピクスP1

1/1.8型CCD800万画素、光学3.5倍ニッコールレンズ採用、露出優先撮影モードのP1がデビューした。今年3月に発売開始されたクールピクス7900の後継機であろうか?いつもの事ながらコンパクトデジタルカメラの代謝の激しさに驚かされる。7900のデジスコにおける総合性能が良いだけにP1のポテンシャルが気になる。

今年3月に発売開始されたクールピクス7900の後継機と思われるクールピクスP1 鏡筒は光学3.5倍に対応して長く突出するが鏡筒での寸法変化は小さいためデジスコ向き 光学ファインダーが無くなり液晶画面が大きくなった 絞り優先Aモードが嬉しい。なぜかここにホワイトバランスとISOがある?

実際に700万画素と800万画素の差は画素数で12%程度なので実際のプリントサイズには大きな差はない。しかし、CCDは最新のものに変わっているのでアルゴリズムなども進化して画質に影響していることも考えられた。実際の撮像結果から言えばデジスコでの撮影画質は7900の良さを継承していると言えたので安心して使えそうである。
ここでは使い勝手などを中心にレポートする。光学3.5倍(36~126mm)の焦点距離を持つレンズはEDレンズの採用こそなくなったが非球面レンズを2枚採用した新設計レンズ。鏡筒の挙動はデジスコに適したもので、ワイド系接眼レンズであればほとんどの場合ケラレの発生がなく、7900同様に安心してシステム化できる。
カメラブラケットFSB3との組合せであれば7900+FSB1Aでのピント合わせよりAFは合いやすく感じる。P1がスペック面で大きくデジスコに寄与する部分は絞り優先撮影モードができるようになったことである。SONYサイバーショットDSC-W7のように大雑把なステップではなく10ステップという細かさでワイド端開放F2.7~7.6までを調整できる。7900のように勝手に絞られてシャッター速度を下げられてしまうようなトラブルは回避できそうである。枝にペアで並んだつがいの両方にひょっとしたらピントが合うかもしれないわけである。デジスコファンにはありがたい撮影モードといえる。
上部ダイヤルにISOやホワイトバランスなどが配置されたのは良し悪し意見がわかれるところであろうが操作工程が1つでも減ることは歓迎である。デジスコでは不要の光学ファインダーが姿を消し、その分大き目の液晶モニターがついた。2.5型11万画素という大きな液晶モニターであるが今となっては標準的なスペックである。
連写性能は「連写H」で2.3コマ/秒、連続5コマとなり「連写L」で2.0コマ/秒で連続19コマ可能である。7900より早くなり連続枚数は減ったという位置づけである。しかし、連写の間は1枚毎のパルス再生画面が出ずにブラックアウト状態になる。パルス再生画面は連写撮影後まとめて表示される。「連写H」の場合はおよそ2秒は被写体の動きが見えないということになる。「連写L」の場合は最初の2枚程度がブラックアウトでその後1秒遅れの画像がパルス再生されるのでどちらかというと「連写L」のほうがデジスコ向きに思える。
少し気になるのはバッテリーの容量不足なのか7900に比べ早く空になってしまうようである。7900の場合、予備電池は2~3本で良かったがP1の場合4~5本必要に思う。使い難い位置にあった削除ボタンが良い位置に変わったり、細かい改善は数多くあると感じるが7900に比べ大幅な改善がなされた部分があまりないのも事実である。

絞りで被写界深度が多少変化する。ED50デジスコでの事例(クリックで拡大画像) 液晶画面に絞り値とシャッター速度が表示されるようになった ISOは50、100であれば実用範囲 連写Hはオススメできない、連写Lならば使いやすい

P1の売りはなんと言っても世界初の「内蔵型無線LAN通信機能」である。デジスコ撮影では直接的に画質や操作に関わりがないのでここでは解説を省かせてもらう。
概ね同等の機能を持つP2(510万画素)が少し遅れて10月に発売される。

P1についての詳しい内容は
http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/digital/coolpix/p1/index.htm


● カメラブラケットFSB-3

クールピクス4200、5200、7900などフィルターアダプター取付けネジの無いカメラ専用に、ニコンビジョンからFSB-1Aが発売されている。FSB-1A は、カメラネジとレンズ周囲の突起を利用して固定し、ケーブルレリーズが使用できるステーまで一体化させニコン製デジスコーピング接眼レンズDSシリーズに直接取付けできるカメラブラケットである。その後、クールピクス5600専用のFSB-2を経て、今回、クールピクスP1の発売に合わせて、FSB-3が発売された。

カメラブラケット本体とケーブルレリーズ、
滑り止めパッドが付属する
垂直度を保持する剛直な構造で
光軸を導く
固定ネジまでも肉抜きし
軽量化を計っている
 
照準器DOS-FSB3なら
スマートにセットできる

設計思想は踏襲されているが、細部に改良のための工夫がなされており機械に詳しい人なら「なるほどねぇ~」とうなってしまうグッドアイデアも含まれている。改善点のポイントは「光軸」FSB-1Aは、カメラネジで固定するものの、アルミ版を折り曲げた形状であったため、曲げ角度の変化の為、光軸の保持が難しかった。今回は、剛直でコストセーブしやすい円筒状パーツの組み合わせにより光軸をよりよく正確にセットできる構造になっている。また、カメラ取付け部を円筒状にすることにより、カメラ側の突起を避け、具合よく水平に取付けられるアイデアが工夫されている。細部にわたり軽量化も工夫され、例えばカメラ固定ネジなども、肉抜がされている。間違いなく、FSB-1A、FSB-2を上回るカメラブラケットと言えるだろう。照準器については、デジスコドットコムのDOS-FSB1をそのまま取付けて使用することは出来るが、最適な位置には取付けが出来ない。ただし、下部円筒部に用意されているネジ切り部を利用したDOS-FSB3がデジスコドットコムより発売される。

カメラブラケットFSB-3の価格はメーカー希望価格が13,000円(税込み)実勢価格は9,000円前後。
詳しい内容は
http://nikon.topica.ne.jp/bi_j/fsystem/index.htm




3、 デジスコーピングシステムとしての使用報告
フィールドスコープED50でのデジスコーピングシステムの設計は、軽量、コンパクト、ローコストなどの要素でデジスコを楽しみたい人向けに特化して作成されているといえる。三脚、雲台を含めたデジスコーピングのフルセットを揃えても、2.6kg。三脚・雲台までもデイパックに収まってしまうコンパクトさでありながら焦点距離500mm以上の超望遠の世界を体験できるチャンスが用意されるという意味は大きい。工夫次第では、手持ち又は一脚での撮影もできるのでさらに軽量なデジスコーピングが楽しめる

ED50/16XWDS/FSB-3/P1/マンフロット#700RC2/ジッツォG1028/DOS-FSB1/NED50-BP

利用者を考えると、デジスコの入門用として、デジスコのベテランがサブシステムとしての導入が考えられる。また、このシステムの焦点距離は、16倍DS接眼レンズを使用した場合576mm~1728mmをおよそ3mの距離から撮影できるため、昆虫や花、きのこなどの撮影にも適しているといえる。一般的な2000mmを超えるデジスコーピーングシステムに比べ、より広い視野が得られ、被写体をとりまく景色をとりこんだ撮影が楽しめそうである。
小口径スコープでのデジスコの場合、メリットとして、軽量・コンパクト・安価などのほかに、被写界深度の深さがある。ピントの合う奥行きが広いという性質である。また、同じ接眼レンズを使用した場合、大口径スコープに比べ低倍率で楽しめるというメリットもある。反面、同じ明るさ及び倍率であれば光を取り込む容量が小さいので、その分シャッター速度が遅くなりブレなどの悪影響が出やすく良い画質が得られないこともある。

全装備重量2600gはとにかく軽い 画質は上位機種には敵わないが
取り回しの良さは抜群

上からED82/EDⅢ/ED50
同じ接眼レンズでも使用する
スコープによって倍率が変わり、
画角も変化する。(クリック拡大)
テストチャートでの画像は3種とも優等生
口径によって被写界深度も変わる。
ED50はピントの合う確率は高いが
圧縮効果が少ないのでメリハリに欠ける
(クリック拡大)

低倍率撮影を心がけていれば小口径スコープでのデジスコは決して難しくは無いが、倍率を欲張ると途端にシャッター速度が遅くなり難しい撮影となる。実際の撮影でも16倍接眼レンズでカメラズームは2倍程度まで、実質30倍までが守備範囲のように思える。同じ30倍であればEDⅢやED82のほうが良い画質を確率良く得られることも事実である。ED50でも充分デジスコを楽しむことはできるが、本格的に良い画質を求めるのであれば最初から上位機種を選択することをお薦めする。

価格帯が違うので同等の比較はできないが、ビクセン ジオマED52Sと比べると各収差は良く抑えられていて近い被写体であればそこそこ鮮明な画像が得られる。動物園での撮影であるが、各々100枚程度写した中の最良のショットを比較画像としてご覧頂きたい。但し、ジオマED52Sは接眼レンズまで含めて考えるとおよそ半分のコストなのでコスト/パフォーマンスの良さはなんとも判定しがたいので使用するユーザーの判断に委ねたい。

ニコンED50/16XWDS/P1の作例 ビクセンED52S/GLH20(15X)/P1の作例
光の状態さえ良ければかなり本格的な撮影が楽しめる
このレベルの画像はかなりの確率で得られる

(作例はクリック拡大)
ワイド端での撮影、若干のケラレはあるが特に不自由を感じない。
但し、最短合焦距離が5mとこのクラスでは長め。
画質はこの程度、テストチャートの結果を反映している

この度、発売されたP1との相性であるが超鮮明な画像はなかなか難しいとしても800万画素の場合、トリミング耐性が強く、ネット上で楽しむレベルであれば1/4程度までトリミングしても劣化が著しく現れることも無いので、低倍率で撮影し、トリミングで拡大し楽しむという手もあるように思う。P1の使い勝手についてはクールピクス7900を日常使っていることもあり、連写時のブラックアウトだけが気になったが、連写Lを使用すれば7900同等に使用できるので概ね解決したと考えられる。たまたま明るい日に撮影できてないのでAモード「絞り優先オート」の恩恵には与れていないので良さがわからないが、被写界深度は気持ち変化しているのでありがたく思える時もありそうである。Aモードで開放(ワイド端でF2.7)にセットしておいて、ここぞという時に絞って写す。という使い方になりそうである。ありがたさを感じるのは明るい撮影条件のときに絞り開放を設定で保持してシャッター速度を落とさずに動きのある撮影ができた時であろう。

P1のデジスコでの写りであるが7900と遜色ない鮮明な画質が得られた。液晶再生表示があまり綺麗に見えないカメラなので撮影時には気落ちしてしまうのであるが、帰宅後パソコン画面で見るとずっと良くなる。SONYのデジタルカメラは液晶表示が綺麗なのでこの逆のケースが多いということが対照的である。7900に比べて若干ブルーが抑えられた感じがしたが、概ね同等と言って良いだろう。ISO感度も50、100であればあまりノイズも気にならず実用であろう。

ISO感度と画質についての実験(画像をクリックすると大きな画像を見ることができます)
ISO50 1/8秒 画質はキレイだが
シャッター速度があがらないので難しい
ISO100 1/14秒 画質は良い
常用しても良い範囲
ISO200 1/33秒 画質は粗い
記録撮影程度に使いたい
ISO400 1/33秒 粗さが強い
鮮明な感じであるが・・・

ED50との組合せでの評価はなかなか表現し難いが、EDⅢやED82と同等の写真品質は難しいと考えて欲しい。しかし、比較撮影したビクセンED52S/GLH20/P1の組合せに比べれば前述の通り明らかに高品位な結果がえられる。

尚、デジスコシステムにするための補助パーツとして、照準器やバランスプレートが必要となる。照準器は7900用に開発されたDOS-FSB1が多少パララックス(視差)はあるものの写真の位置に取り付けができ使用可能である。FSB-3に適合させたDOS-FSB3も10月には発売開始となる。ED50はデジスコにする場合、重心を6~7cm後方にオフセットしなければ重量バランスが悪く使いづらい。ED50専用のバランスプレートの発売も近日中に開始される。市販の三脚・小型のビデオ雲台との組み合わせで本格的なミニデジスコーピングシステムが完成する。


照準器DOS-FSB1の取り付けも可能 新製品DOS-FSB3も発売される ED50専用バランスプレート NED-BP

詳しい説明はhttp://www.digiscoshop.com/
照準器DOS-FSB3についてはhttp://digisco.com/news/news_1.htm
バランスプレートNED50-BPについてはhttp://digisco.com/news/news_2.htm

50mm口径クラスのスコープはビクセン・コーワ・トミーテックなど各社から発売されている。それぞれ個性的なスコープなので比較し難いのであるが、今回、発売されたニコンフィールドスコープED50は単なる入門用としてだけではなく、中・上級者までターゲットとした本格的なコンパクトスコープであることが判った。時を同じく発売されたニコンクールピクスP1とカメラブラケットFSB-3との組合せも面白そうである。今後、50mmクラスのスコープでデジスコを楽しむユーザーも増えるだろうと思わせる出来栄えの良い製品であった。



参考サイト

㈱ニコンビジョン http://nikon.topica.ne.jp/bi_j/
㈱ニコン http://www.nikon.co.jp/main/jpn/index.htm
㈱デジスコドットコムhttp://www.turboadapter.com/index.htm
でじすこや http://www.digiscoshop.com/
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