教えたくないお気に入りのペンション | by たーぼ♪ | |||
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蓼科高原 |
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野鳥観察や野鳥の撮影に便宜をはかってくれる宿泊施設はいくつかあるが、今回紹介するアダージオは、特に野鳥観察や撮影について宣伝し、集客している宿ではない。客室数5室、(冬季は4室)のアットホームなペンションである。 インターネット上で野鳥の撮影ができる場所の開示はタブーである。しかし、今回紹介することについては理由がある。外部の撮影者は撮影場所に入れないということと、撮影者は4人までが限界であることなどである。 |
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客室数が5室あるのになぜ冬季は4室なのかというのは、冬季に限り、客室の1室を撮影用の部屋に充当しているからである。 そう、2階の客室から撮影するわけである。被写体との距離は4〜15m。野鳥も常時なにかしらの種がいるので退屈することはない。窓のすぐそばまで野鳥が恐がらずに来てくれるので、撮影は簡単。特に、初心者の方には撮影チャンスも多く間違いなく、いままで写したことの無いような鮮明で美しい写真撮影ができる。 |
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冬場は、野鳥の餌が乏しく粟やヒマワリなどの種子穀物、一部牛脂などを継続的に与えている。餌付けと言えば餌付けであるので宗旨とあわない方にはお薦めできない。 野鳥と一緒に食事を・・・バードテーブルで野鳥とのふれあいを楽しむことからスタートしたとのこと。アメリカ在住期間の長いオーナーご夫妻のおもてなしの趣向である。 |
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さて、どんな鳥に会えるかをご紹介しよう。カラ類は常時ペンション周辺に住み着いている。シジュウカラ、コガラ、ヒガラ、ヤマガラは常連さん、ゴジュウカラもたまに姿を見せてくれる。 | ||||
やはり、狙いはマシコである。ハギマシコは大群で来てくれる。しかし、なかなか可愛く、綺麗に写すのが難しいので撮り甲斐もある被写体である。今年はまだ来ていないが、運が良ければオオマシコが5mぐらいの距離で写させてくれる。 ウソも数個体が常連である。アカウソ?と思えるような赤い胸を持った個体もいるので証拠写真を撮りたいと思っている。 |
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アトリとカワラヒワの混群も個体数が多く、やんちゃなハギマシコが餌場を占領している間は目の前の枝で待機しているのでゆっくり撮影することができる。 朝一番には必ずイカルの大群が遊びに来る。このチャンスを逃してはならない。 その他、ホオジロ、アカゲラ、ホンドリスなどがお客さんである。1500mの高原では珍しい控えめなヒヨドリも来てくれる。 |
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ここでは野鳥撮影、主にデジスコ撮影についてのお薦めをしているが、私にとっては休養の場所でもある。広くてゆったりした客室と、なんといっても野鳥を見ながら食事をすることのできるリビング。ここにある暖炉は冷えた体を芯から暖めてくれる。気が付けば夢の中・・なんていうこともしばしば。撮影、撮影と焦らなくても飽きるほど撮影することができるので、是非ゆったりとした気持ちで過ごして頂きたい。 オーナーの松尾さんご夫妻の温かいお人柄と支配人(クーちゃん)の心遣いで豊かで贅沢な時間を過ごすことができる。 お食事は日本食をベースとしたあっさり系の創作メニューである。何度も頂いたが、毎回、季節おりおりの工夫がなされていて楽しい。 宿の雰囲気は大人が楽しめる落ち着いたものである。是非、ゆったりと流れる時間を楽しんで頂きたい。 |