« 会えないので、絵を描いてみました(爆) 未完成ですが・・ | メイン | SONY サイバーショットW200 試験機完成形(爆) »
2007年06月16日
デジスコ用カメラについて(1)
皆さんからの相談が多いので、再度、現状市販のデジスコ向きカメラについて考えてみます。
カメラ単体の評価もありますが、取り付けシステムやスコープとの相性まで含めた個人的な主観を書きます。いろいろなご意見はあると思いますのでご参考程度にお考え頂ければと思います。
■CCDの大きさについて
CCDはより大きなもののほうが一般的に画質は良さそうです。多数の1/2.5型(小さいCCD)機種を試して見ましたが、経験工学的に見て良い画質は得られていません。特に、1/1.8型(大きめのCCD)の機種の方が解像感、発色、階調など画質面で有利と実感しました。今年リリースされている1/1.7型CCDはより良い結果の出るCCDではないかと期待しています。CCDが大きい=画質が良いということは大き目のCCDを使っている機種は「高画質」を売り物にしているわけで、解像エンジンの種類・セットアップ、レンズやズーム機構などの選択などが最適化(力を入れている)されていることも大きく寄与していると思います。
■画素数について
同じ大きさのCCDであれば少ない画素数の方が一画素あたりの面積(容量)が大きくなります。当然、チューニングし易くなるのでRGBそれぞれの色に対し階調をより豊かに設定することが可能です。一時期、ニコンクールピクス5900・7900という同じCCDを使いながら画素数が500万画素、700万画素という姉妹機が並列で存在したことがありました。画素数で差別化するという品揃えだったのでしょう。結果はどうか?と言われてみると。500万画素で出力するなら5900が間違いなく良い結果が出ました。しかし、トリミングをしたものを出力するのであれば7900の方が有利で、結果としてプリントや印刷物などに出力する機会の多い私は7900を愛用しました。
「私はプリントも2L程度、WEBで800×600ピクセル程度でしか使わない」というのであれば300万画素もあれば充分といえます。それではなぜ1000万画素以上のカメラが推奨されるかというと最高画素数のカメラは業界フラッグシップクラスのバトルゾーンに位置しているので各メーカーは少ない開発費をやりくりして一番力を入れざるを得ない機種であるからです。
3倍ズーム機のフラッグシップ機と汎用機の差は1万円程度であることが多く、この差の中にデジスコ撮影に有利な機能が包括されているのであればフラッグシップ機=最高画素機がお買得となるのです。
A3までのプリントで良い画質を出せれば良いので1/1.8型で800万画素~1000万画素、1/1.7型で1200万画素というのが最先端機種となるのでこのあたりの機種が推奨しやすいというのが本音です。A3プリントで700万画素の場合、ちょっと画質面で厳しいという経験があります。
こんな感じで思っていることを身勝手に書いて見たいと思います。続きは後日。
投稿者 turbo : 2007年06月16日 23:20
コメント
私は別の観点から昨年1年間あえて1/2.5型CCD搭載デジタルカメラに注目してテストを重ねてきましたが、総合的な画質はやはり1/1.8型CCD搭載機には及びませんでした。
では、画質を重視しないで安価にデジスコをはじめる機材としてお勧めできるか?という観点で見た場合はどうでしょう?
代表例としてはアダプターFSB-5が用意されたクールピクスSシリーズがあげられます。
私自身の率直な感想としては、これはこれで使えるが、電池の持ちが悪く、いちいちカメラを外すのが面倒でした。
また、頻繁に使う露出補正がメニュー内にあるという点もマイナスポイントでした。
その点が気にならない「経験者」なら使いこなせると思いますが、「まったくの初心者」を想定した場合は、マイナス点はより少ないのがベターです。
ならば、トータルシステムの1,2割程度の価格差であれば、現行機種でマイナス面がもっとも少ないIXY1000を選択することが初心者にはよりベターな選択になると思いました。
「安物買いの銭失い」というと言いすぎかもしれませんが、一番大事な部分の「質」を落としてしまっては元も子もない、と思うのです。
投稿者 冨田 : 2007年06月17日 11:11
冨田さん コメントありがとうございます
私もいろいろ考えてみたのですが、カメラユニットで2~3万円の差であるならば、画質・機能を我慢しながら毎日使うということをデジスコユーザーにオススメするのは知見を持っている者のアドバイスとは思えないのです。
イニシャル投資は少ない方が良いのは間違いないのですが、ちょっと近場の日帰り撮影でも2~3千円、100km以上の遠征なら1万円以上の移動&食費などの費用がかかるわけです。毎日使う人であれば累積はどんどん大きくなります。
せっかく撮影に行っても、画質面で不満な結果であったり、機能。操作面で不足があって稀なチャンスに写すことができなかったりすることがまちがいなく起こります。
冨田さんと私に共通しているのは「失敗を体験して学んでいること」です。まったくの初心者の方が、私たちが失敗したことを繰り返す必要など無いわけで(爆) 私たち人柱の意見を参考にされることを強くオススメしたいです。
投稿者 たーぼ♪ : 2007年06月18日 10:41