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2010年09月23日
【デジスコ用雲台シリーズ】 ③軽量・高剛性
雲台、特にジンバル雲台を選ぶ時には「高剛性」という要素を重視しなければなりません。私がジンバル雲台の製品版を作るまでに4タイプの試作し、評価してみて実感じたことです。
遅いシャッター速度で撮影する機会の多いデジスコの場合、光学系を支える雲台が剛直で多少のことではたわまないものである必要があります。
例えば、ピントリングを操作して手を離して写す瞬間、鳥が逃げないためには即座に連写しなくてはなりません。しかし、手を離した瞬間に雲台(または三脚)にたわみがあった場合は、反動で暫く揺れてしまいます。これは、そのままブレにつながるので避けたい現象です。
ジンバル雲台の場合は主にアームの剛性が不足している時にたわみが発生しやすいと言えます。また、軸受けが弾力性のある樹脂などの場合も同様のたわみ=振動が発生します。
この写真の試作品は、耐荷重は十分なのですが「たわみ」が発生するため製品版に近いタイプのものでも製品化に進めなかったものです(軽かったのですが・・)
軸受けも樹脂のカラーを使えば軽量化とコスト面では有利ですがグラグラ揺れるのでNG、金属製のベアリング(しかもダブル)でしっかりとした機械剛性を与えました。
ビデオ雲台でも、同様なことがいえます。やはり剛性が高い素材と設計で作られたものが良いといえます。しかし、剛性が高いと重量や大きさも大きくなり痛し痒しです。
予算があれば究具01をオススメするのですが、似たような雲台が半値以下で買えるものもあります。正直に言っていろいろな妥協をしなければならないことがあり、特にこの「剛性」もしくは「機械剛性」が不十分な場合はそのまま写し難さにつながります。
雲台購入をお考えの方はもう一度「究具01」のことを良く調べて理解してください(他に選択肢はないです)
軽量であれば搬送時に楽ですが、軽い=剛性が低い という流れになるので、目安として「1kg以下の重量」でしっかりした雲台であることが良いと思います。
②大きさと耐荷重
③軽量・高剛性
④ワンアクションの簡単操作
⑤パーン棒と微細調整
⑥ビデオ雲台
⑦ジンバル雲台
投稿者 たーぼ♪ : 2010年09月23日 02:58