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2012年04月20日

ジンバル雲台の軸受け部 GIM-01の場合

ジンバル雲台は中身までしっかり吟味したほうが良いということがわかって頂いたと思います。
この写真は「ジンバル雲台GIM-01(ジムゼロワン)」の試作機です。
中身だけに話を絞って説明します。

切削ステンレス製シャフト
究具01と同じです。アームの次にコストがかかるパーツですが手を抜きません。
ステンレス丸棒からの切削加工軸はネジ押圧の組立て品と異なり、剛性・精度・耐久性に優れます。

ダブルベアリング
汎用のシールドベアリングを採用しました。究具01に比べスラスト方向のスムーズさは無くなるので若干、動きは渋くなります。しかし、アームのベアリングケースは特殊アルミブロックからの精密切削で、樹脂スリーブとは異なり熱収縮率も同等なのでシックリと挿入できる精度でラジアル方向の荷重を保持します。

樹脂摺動プレートと特殊潤滑オイル
一つの軸に対し、エンプラプレートを3枚使用しています。押圧による弾性変形やクリープ変位については押圧ネジのクリアランスでカバーすれば支障なく、摺動性と適度な抵抗感を担当しています。現在、介在すべき潤滑油の選定を急ぎ実験中です。

スプリングワッシャー
2~3枚のウェーブスプリングワッシャーを使い、クリープ変化に対応しています。樹脂系素材は応力を受けると変形し、変形したままの状態を続けると塑性変形と言われる「つぶれ」による寸法変化が起こります。もちろん、調整リングを弛めた場合のガタ防止にも役立っています。


■■まとめ
究具01の価格は11万円という高額です。もちろん、デジスコ用途においては比較対象の無い高性能を示すジンバル雲台です。
GIM-01は究具01の設計思想を継承し、より多くのユーザーさんに使って頂けるように可能な限り価格をセーブしています。
「パーン棒を込みで6万円を切る」ことを目標に商品化をすすめています。
発売時期は5月。とにかく、急がずにじっくりと作りこむこととしています。
もう少し、お待ちください。

投稿者 たーぼ♪ : 2012年04月20日 14:30

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