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2012年10月20日
【でじすこや】フォトコンテスト 作品紹介 3
【でじすこや】フォトコンテスト、私が気になった作品について紹介させて頂きます。
3回目は pgmba9さんの作品No.1086「カワセミ」についてです。
デジスコ暦6年のpgmba9さんですが、実は私が野鳥写真に転向した十数年前にいろいろなことを教えて頂いた大先輩なのです。ちょっとコメントはし難いのですが(笑)最初に気になった作品のひとつなので作例にとりあげさせて頂きます。
野鳥写真での「ドアップ」は全身を画面に入れる場合と、バストアップになるようにバサッっと切り取る場合と二つに大別できると思います。
前者の全身を画面に入れるという構図は凄く難しい面があります。ドアップですから被写体の鮮明さが求められますし、背景との調和が天地・左右で窮屈になるため絵にし難いという二つのポイントを抑えなければなりません。
この作品のように背景にも目を引く要素があれば天地が厳しくても構図が取れるという現象を作り出すことができる良い例です。
被写体のカワセミの咽の白い髭の解像感を見れば画像の鮮明さがわかります。(ノーレタ画像です)
背景には緋寒桜の綺麗なピンクのボケのグラデーションで奥行き感を作り、中央の白トビ気味の後光、そして右サイドのオレンジ/緑のボケにつなげて広がりを持たせています。
上下左右に不足する空間を奥行きで作るというのは優れた技術と経験がなければ難しい手段です。
被写体に比べ、背景が明るいので+2/3の補正をかけられています。
絵的にはもう1/3段明るくしても良いのかな?とも思いますが、たぶん、プラス補正のデメリットである発色の低下を嫌ってこの補正値を選択されているのではと推察できます。
ベテラン写真家ならではの「安心感」「安定感」ある作例だと思います。
Nikon フィールドスコープED82/クールピクスP5000での撮影とのこと。
■第一回【でじすこや】フォトコンテストの応募作品一覧はこちら
※作品に対するコメントはあくまでも私(たーぼ♪)の個人的な主観です。
4回目はNightbirderさんの作品番号2019かくれんぼについてです。
投稿者 turbo : 2012年10月20日 13:53