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2015年11月25日

【Fシリーズ】接眼レンズ/カメラレンズ/カメラの相性

Fシリーズを商品化するにあたり、物理的に「つなげる」ことには多岐にわたり可能性を高めることができましたが、システムの組み合わせも順列・組合せを行うと要素が3つ、それそれ10個レベル以上の条件があり、膨大な組み合わせができてしまう。

まずは、選択肢の大きな要素である「スコープ&接眼レンズ」。スコープの種類は接眼レンズに支配されるので大きく分けて要点をまとめてみよう。基本的にはデジスコに相性の良い20倍~40倍のアイピースに話を限定してみたい。
(TSN-VA3のようなテレフォトレンズも使えるがここでは話を広げないために除外します)


●ズームアイピースの場合(KOWA TE-11WZ及びスワロフスキーSTXアイピースユニットなど)

例に挙げた2機種はデジスコにおいてハイアイ&ワイドタイプなので相性をつくりやすい。適切なカメラレンズの良い焦点距離で固定し、AF作動による鏡筒長変化だけを加味すれば適切なレンズ間クリアランスでアダプターのセッティングができる。カメラレンズが単焦点であればよりスッキリする。1NIKKOR18.5mm やLUMIX G20mmなど(25㎜f1.7はケラレが出ます)はオススメのレンズとなる。

また、カメラレンズがズームタイプであっても35mm換算焦点距離で40㎜以上であれば通常はマッチしてくれる。一般的にはズームアイピースワイド端において、カメラレンズのワイド端からズームアップし、ケラレが消える領域の少しテレ側が安心して使える位置と考えて良い。その位置でアダプタをセットしてズームを固定し、全体のズーム操作はアイピースでズーム操作をするのが良い。(但し、画質を追求すれば曲面収差などを見ながらベストポジションを探すということも楽しみの一つであろう。)
一般的な話をすれば、鏡筒の伸縮が小さくて手動のものであれば使いやすく、カメラレンズとの相性で良い画質の出るものを探したい。Nikon1は旧型10-30mm、11.5-27.5㎜、LUMIXでは12-32㎜、14-42㎜など、Olympusの14-42㎜(手動)がオススメです。一般的には電動ズームは合わせにくい感じがする(使えないわけではありません)
交換レンズタイプ(ニコン1・m4/3)であれば、電子シャッター装備のボディーであれば新旧なく使える。

また、レンズ付きカメラ(コンパクトデジタルカメラなど)でもカメラベースを使用すれば装着できます。これもカメラとの相性があり、現在、定性的に確認できているのはSONY RX-100/Ⅱ/Ⅲ/Ⅳ、CANON PowerShot G5X/G7X/G9Xなどです。もちろん、過去に適性のあったコンデジはすべて選択肢となります。(その後の調査でPowerShot G5X/G7X は不適合という結果がでました)

※TE-11WZとSTXでは前者が約3mmほど広いクリアランスがマッチするようです。


●単焦点アイピースの場合(KOWA TE-17W/TE-14WD NikonEDG FEP-30W/FEP-38Wなど)
ズーム操作がカメラレンズのズームで行われるため、アイレリーフ内でレンズ衝突が起こらない範囲が使用領域となる。従って、仮にレンズ衝突が起こっても手動のズーム操作であれば作動範囲を物理的に制御でき、機構の故障も起こらない。 また、Nikon1系のレンズは比較的鏡筒の変化が少ないので合わせ易い。m4/3では12-32、14-42(旧型)はオススメである。
単焦点アイピースに単焦点レンズという組み合わせは明るく解像度が高く一考の価値はあるが、ズーム撮影ができることがデジスコの楽しみであるのでここ一発の勝負以外は考えないで良いでしょう。

スコープメーカーも幅広い品揃えから、ワイドズームアイピース一本体勢の方向に合理化を進めています。そうは言っても単焦点アイピースのキレの良さは魅力的です。
Fシリーズでカメラの選択肢が広がった今、目的に応じて組み合わせも多岐に広がっています。
より、自分に合ったシステムを選ぶことは大切なステップであると思います。

投稿者 たーぼ♪ : 2015年11月25日 16:56

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