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2016年03月17日
【ルーペ付き液晶フード】の話 その⑤
その① 光学ファインダー&液晶ファインダーの話
その② 「見える」っていう意味
その③ 老眼って単語、ほんとに嫌
その④ 設計の薀蓄(うんちく)part1
その⑤ 設計の薀蓄(うんちく)part2
【ルーペ付き液晶フード】の話
④なぜゴム製にしたの?
プラスチックにすると凄く安く作れたりするんだけれど、衝撃緩衝力が必要と感じて、弾性のある樹脂なども検討した結果「ゴム」にしました。例えば眉があたったり、メガネの縁があたったりしたときに少しでもソフトで冷たくない感じのものが欲しかったという経緯。また、撮影中に椅子に座って鳥を待っている時など居眠りで目玉をぶつける時なども衝撃を和らげてくれます(笑)
ゴム材質・硬度・厚み・形状などあまり実験はできないので経験者のアドバイスをもらって決めました。最終的な変数はゴム硬度で、3種作ってもらい決定。まあ、充分ではないけど型も高いし、多少は我慢して使って頂くことにしました。
⑤レンズの選び方、なぜ3倍?
まず、レンズの倍率。選択肢は3倍か4倍か。4倍だと全長を短くできるんだけど糸巻き型に変形してしまう。実は3倍でも少し糸巻き型の歪が出るのですが、レンズ径を調整して歪の出難いものにしました。大切なのは見やすいだけでなく「軽い」という要素もあります。フード先端に重いレンズを取り付けると装着固定に力が必要になります。樹脂レンズも考えましたがガラスの3倍レンズで許容値だったので決定。後に、ずべてのメーカーさんに真似されました(笑)重さと言う意味で「なんちゃって視度調整?」、レンズ距離を多少ずらすことができる機能も考えましたが、実験してみるとレンズから目を離したりくっつけたりすることで倍率は変わりますが概ね合わせることができるようでしたので省きました。一応、Nikon製の視度調整レンズがはめ込めるようにレンズ枠を設計してあります。表面強度や透過光強化のためにマルチコーティングしてあります。
⑥高いのはなぜ?
ごめんなさい。K社さん、U社さんのような「品質を適度?にして売れる価格で作れるもの」という発想ができないこと。たくさん作って量産効果を出すことなどができない弱小企業&職人肌が原因しています。一生懸命、商品を作りこんで、啓蒙活動して・・・市場ができあがったら安かろう〇かろうの商品で市場を荒らされて(^^;
と、多少はぼやいてもいいですよね(笑)
お値段は高いですが、それなりの薀蓄ある製品です。
宜しければご利用ください。
【ルーペ付き液晶フード】の話
その① 光学ファインダー&液晶ファインダーの話
その② 「見える」っていう意味
その③ 老眼って単語、ほんとに嫌
その④ 設計の薀蓄(うんちく)part1
その⑤ 設計の薀蓄(うんちく)part2
投稿者 たーぼ♪ : 2016年03月17日 13:23