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2016年04月20日

【撮影スタンス】 ①座って写す

【撮影スタンス】 写し方シリーズ


デジイチの自己発生振動すら画質に影響されるため、コンパクトデジタルカメラを使うデジスコ撮影。三脚が風で揺れたり、撮影時の手ブレなどの振動が発生すれば鮮明な画像で撮影することはできない。
座って撮影することによりこれらの問題点が回避されることが多い。例えば、三脚の脚をすべて伸ばすのと、座った高さに合わせた最小限の伸ばし状態とでは三脚の剛性が大きく変わり、また風によるブレも少なくなります。
さらに、折りたたみ椅子に大半の体重を預けることにより上肢の動作における体の重心が決めやすくなり、体や腕が動かしやすくなります。手ブレに対して体勢をとりやすくなり疲れも少ないので長時間の撮影に有用です。
体を低くしてジッとできるので、野鳥を驚かすことも少なくなりますので撮影チャンスも多くなります。但し、移動しながら写す場合には不自由な面もあるのであくまでも定点撮影に適した方法と言えます。

デジスコ通信 第3号(2003年8月18日号)よりコピー


■ …【たーぼ♪】…………………………………………………………………………
□ <第3回> 綺麗に写せる方法を毎回ちょっとずつ
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第3回 ~座って写そう~
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私が持っている良い写真のほとんどが座って写しているんです。デジスコ撮影って焦点距離がものすごく長い撮影をするので、デジスコの小さな振動でも被写体の「ブレ」としては非常に大きく発現してしまいます。画角(景色を切り取って写す角度)が小さくシャッタースピードが遅いのですからとにかくブレます。デジスコは終始このブレとの戦いになります。機材についても多くの工夫はブレ対策が配慮されているのですがここでは撮影技術にテーマを絞ってお話させて頂きます。

鳥までの距離が遠ければブレの影響はより大きくなります。遠い被写体の撮影の難しさはここにもあるわけです。距離が半分になればブレの影響も半分になります。そうはいっても近すぎる必要はありません。7~20mぐらいの距離が鮮明に撮れる範囲だと思います。

次に三脚の高さです。テーマに「座って写そう」と書きましたがこれには三脚の高さも考慮されています。デジスコの重量(重心)が高いところにあればその分揺れる要素が多くなります。三脚の脚の剛性を考えると長くすれば弱くなりますよね。しかも先端の1段は細い訳ですから余計に揺れてブレの要因になります。座って写せば脚を伸ばさずにすみますからブレ防止には良い対策になります。

座って写すことの良さに人間工学的な面もあります。座っての機材操作と、立っての機材操作では人体の動きの軸が違います。当然、座っているほうが動きの歯切れが良くシャープで、機材に伝える振動も小さくなります。座って準備して鳥にピントを合わせ、機材から振動の縁を切るようにそっとレリーズを押してあげる・・「そっと」押すのが重要です。

そそ、良い写真を写すためには出会った鳥とできるだけ長い時間過ごすことが必要ですね。座ってじっとしていると鳥が落ち着いてくれるような気がします。こんな効果も座って写すことによる良い写真につながるかもしれません。

100円ショップで折りたたみの椅子を買って、是非、座って写してみてください。

投稿者 たーぼ♪ : 2016年04月20日 16:50

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