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2016年05月19日
【デジスコの特徴を活かした撮影】 ③明るいF値が活かせる撮影
同じ焦点距離であれば他の野鳥撮影法に比べデジスコは、比較的明るく写すことができます。
スコープのマスターレンズに比べて撮像素子のバランスが明るくなる比率になるからです。同じ口径のスコープならば、カメラCMOSは1/3.2型>1/1.7型>1/1型>4/3型という順に明るさの恩恵を受けられます。また、機材や写し方もシャッター速度が遅くても写せる仕組みですから、薄暗い環境でも撮影することができます。
この明るく写せる特性を活かして利得があるのは、何といっても撮影条件が従来の撮影法に比べて緩くなるということです。例えば、野鳥の出現率が高く警戒心の薄い朝夕の時間帯での撮影。そして、薄暗く日差しが差し込まない木陰や密林での撮影。今までは諦めていた条件でも十分に作品レベルで写せるデジスコは撮影者の撮影機会の飛躍的な増大につながるといえます。
プロの野鳥写真家の撮影のように、季節季節、狙いを定めて何種類ものプロ用機材を前提とした撮影計画を時間と経費をかけて実行することはアマチュア写真家には難しいことです。自分の行動しやすい範囲のフィールドで野鳥との一期一会を楽しむ上ではデジスコのように撮影場所・撮影時間・撮影機会の多い撮影方法のほうが良いと思います。
高名なプロの野鳥写真家も言われています「毎日、フィールドに通ってたくさん写しているアマチュア写真家にはかないません」と。つまり、野鳥撮影は写すチャンスを多くすることが素晴らしい作品を写せる秘訣だということを言われれるのだと思います。ましてや朝夕、薄暗い木陰などは野鳥のゴールデンタイムなのですから。
薄暗い木陰にいるオシドリ(メス)を1/8秒のシャッター速度で写しました。
投稿者 turbo : 2016年05月19日 15:13