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2017年05月15日
【新製品レポート】OM-D EM-1Mark2/M.ZUIKO DIGITAL 25mmF1.8インプレッション②
OM-D EM-1 MarkIIでのデジスコ撮影のポイント
■1 素早いAFを生かした撮影
超望遠撮影のデジスコでは追従型のAFは効果が無いと思い込んでいましたが、スコープでのピント調整範囲内では追従型AF/AEが効いているように思える連写撮影データを多数見ることができました。しかも18枚/秒という高速で撮影できるのでジャストピントで写る機会も増えているのでしょう。AF固定なら60枚/秒の撮影がAF追従同様に20Mフルサイズでできるのでこれもまた撮影成功枚数の増加につながります。この機能は間違いなくデジイチを超えている部分と思います。
■2 低速シャッター速度連写
メカニカルシャッターであれば1/10秒を下回るような超低速シャッターで撮影もできますが、超望遠撮影におけるカメラ発生振動(フォーカルプレーンシャッター振動)は画質にブレを生じさせます。従って電子シャッターを選択するのが良いのですが、電子処理の関係で暗いときの連写は(例えば1/60秒以上)ある速度以上でなければ露光時間が短いまま連写するので真っ暗な写真になってしまう結果とまります。
このカメラの場合、露出優先(Aモード)にした場合、電子シャッターにおいても露光時間を長くして連写できるように設計されています。実は最新のミラーレスカメラはほとんど暗い時は電子シャッターで連写ができないことが多かったのですが、カメラブレ無く無振動低速シャッター連写ができるのでデジスコファンにとってはありがたい結果となりました。
■3 プロキャプチャー撮影
プリキャプチャー機能の一種なのですが、どうやらNikon・CASIO・Panasonicのものとは違ったもののようです。他社のものは4K/6Kなどでデジスコに使えるものは60枚の一括撮影をして必要なものだけ処理するというような個別の撮影方法であったように思います。このプロキャプチャーはシャッタータイムラグ分だけ遡って撮影する機能で、半押しして待機していれば飛び出したタイミングでシャッターを全押しすれば設定に応じて最大14枚まで遡って写せます。従来のプリキャプチャーは例えば60枚を1shotとして写したものから必要なものを選択してから次の撮影に移る必要があり、手間と時間がかかります。プロキャプチャーは押した分+遡った写真しか写さないので、多少の記録待ち時間だけで普通に連写撮影している感じです。
いわゆる「飛び出しもの」がかなり高い確率で、機会を少なくすることなく写せます。
■4 状況に応じて使えるISO感度
4/3型CMOSということもありダイナミックレンジは従来のコンデジより進化しているのは予想できましたが、今回のレポートで改めて耐ISO性能が格段に向上していることがわかりました。状況に応じて適正値は異なりますが「ISO640でもノイズ感は極小」と言っても過言ではないと思えました。通常はISO200で写すことを推奨しますが、薄暗い環境ならISO800や1600も使ってみるのも良いと思います。ノイズは乗ってきますが、解像感や発色がキープされているのはローパスフィルターレスならではでしょう。
■5 無振動・無音撮影
本来は舞台撮影などでカシャカシャいうシャッター音を出さないことを目的にした「無音」ですが、野鳥撮影でも静かなことは画像メリットだけではなく動画撮影している方など周りの方への配慮として重要な要件と思います。
無振動&無音撮影ができるということは画質に与えるメカ振動が無いので本来光学系が持つ解像性能を引き出すことができるということにつながります。
このカメラはボディー内手ブレ補正が効いているようなのでさらに効果的であると思われます。
■6 まとめ ~欲しい機能を選ぶとこれになる
デジスコで使いたい機能を選択していくと、このハイエンドカメラになってしまいます。今現在はイチオシです。しかし、ボディーとレンズで20万円を超えてしまうので交換レンズを複数持ち、有用にボディーを活用されることをお考えの方にお勧めします。
簡単に・シンプルに写したい場合は他の機種を選びましょう。EM-1MarkIIは単純な撮影技能だけだは良い写真は得られ難いので機能を制限されて難しくない機種を選択するのが良いと思われます。
作例 <後篇>
プロキャプチャーと素早い連写機能を活かせば動きのある写真も可能です。
プロキャプチャーで写した画像。下記20コマの11コマ目です。
Aモード(露出優先)で写していますが、夕暮れで光量も無くシャッター速度は1/1000欲しかったので
ISOは2500となりました。この20コマの前に5コマほど待機している絵があり、この20コマ以降で10コマほど空白、その後若干前ピンで20コマ程度ありました。ちなみに秒間60コマでの撮影なので1秒程度の連写結果です。
※下記サムネールはクリックすると1枚ずつ大きく見ることができます。
モデル名 E-M1MarkII
シャッタースピード 1/1000 s
F ナンバー f/1.8
ISO ISO 2500
露出補正値 0.00 eV
測光方式 中央部重点測光
レンズ焦点距離 25 mm
レンズ モデル OLYMPUS M.25mm F1.8
オリジナルの日時 2017/05/14 17:08:48
左右どちらに飛ぶかわからない場合は中央よりに置きピンをして待ちます。距離が20m以上離れていれば1250㎜(ワイド端)でこの程度の大きさになります。
飛び出した瞬間にレリーズを押せばその9枚前(私の場合)から撮影されます。
この場合、手前方向に飛んだので追いピンは難しく、出だしの4~5枚が合焦範囲です。
結果論から言えば1/4000秒もシャッター速度が出ているのでISO800程度で良かったかも知れません。
モデル名 E-M1MarkII
シャッタースピード 1/4000 s
F ナンバー f/1.8
ISO ISO 2500
露出補正値 0.00 eV
レンズ焦点距離 25 mm
レンズ モデル OLYMPUS M.25mm F1.8
プロキャプチャーは連写速度を15/20/30/60fps(秒間何コマ)を好みで調整でき
今回は60fpsに設定して10コマ手前から写せるように設定しました。
羽の開き確率が高いであろう最速を選びましたが、カワセミの場合は20~30fps程度が良いでしょう。
調子に乗って長押しするとバッファが大きいので3秒程度続けられますが、処理時間が長くなるので次の撮影に待ちが必要となります。
モデル名 E-M1MarkII
シャッタースピード 1/1250 s
F ナンバー f/1.8
ISO ISO 1600
露出補正値 0.00 eV
レンズ焦点距離 25 mm
レンズ モデル OLYMPUS M.25mm F1.8
投稿者 たーぼ♪ : 2017年05月15日 14:56