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2008年07月08日
カプラーのお話
引き続きカプラーのお話です。前回までにTA4(TA3)シリーズには3種類の長さが有ることの説明をしてきました。今回はTA4とTA3の違いを主に説明しましょう。
TA3はニコンのカプラーFSA-3の精度を上げたものとして生まれたことをお話しました。TA3カプラーは円形のワッカ状になっています。この精度を上げるということは接眼レンズアダプターとの隙間がなくなっていくということです。
理想はカプラーの内径と接眼レンズアダプターの外径が同じになることですが、そうしてしまうとはめることが出来なくなってしまいます。したがってスムーズな着脱が難しくなりますので上げられる精度は限界があります。
そこで考えた末に出来上がったのがTA4カプラーです。概略図を見てください。このような構造になっています。
図の通り、円周の半分弱の内径は接眼レンズアダプターの外形と同じに設定してあります。残りの部分は少し緩めに設定していますので固定用のネジを緩めれば着脱はスムーズに出来ます。固定用のネジを締めれば接眼レンズアダプターの外形と一致している部分が面接触することでガッチリと固定されるのです。
この形状を実現するために高精度の工作機械を使って加工をしています。また、特許を取得している製品です。
投稿者 : 2008年07月08日 00:26