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2007年10月30日

W200でカワセミのホバリング

撮影機材 ニコンED78+30XWFA+SONY DSC-W200

露出時間:1/320秒
レンズF値:F2.8
ISO感度:100
露光補正量:EV-1.3
レンズの焦点距離:7.60(mm) (35mmフィルム換算合成焦点距離 約1,300mm)

久しぶりにカワセミのホバリングを撮影することが出来ました。ちょっと距離があったので1/4ほどの大きさにトリミングしています。
もう少し近くでもホバリングをしてくれたのですが、時間が短く操作が間に合いませんでした。
もうちょっと良いのが撮れると良いのですが、次回また頑張ります。

投稿者 : 23:53

2007年10月29日

デジスコで月の撮影

撮影機材 ニコンED78+28XWDA+ニコンE7900

露出時間:1/90.4秒
ISO感度:50
露光補正量:EV-1.0
光源:晴天
レンズの焦点距離:12.70(mm) (35mmフィルム換算合成焦点距離 約2,100mm)


デジスコで天体が撮影できるものかどうかというご質問を頂きましたので、以前撮影した月の写真を紹介します。
月の撮影はそれほど難しくはありません。マイナス補正をしっかり行って撮影すればそれなりの撮影ができます。(もちろん天体専門の方の突き詰めたレベルの写真は困難です。)

星となると光が少ないのでコンパクトデジカメを使用したシステムでは難しいですね。そのレベルは天体望遠鏡を使用したしっかりとしたシステムが必要になると思います。地球の自転に合わせて動くシステムなども必要でしょうね。
この辺の話になると「でじすこや」の近店長の方が詳しいです。

投稿者 : 23:52

2007年10月24日

ライカAPO-TELEVID77と究具01ジンバル雲台

ライカのAPO-TELEVID77を普通に究具01に取り付けると上の写真のように仰角が取れません。原因はこのスコープの形状が特殊で後ろ側の下部がスコープの三脚座よりも下側に出っ張っているためです。
そこで、三脚座にハカマを履かせてやることでロングプレートに干渉することなくスコープの鏡筒を回転できるようにすることにしました。
使用するものはエツミのエツミクイックシューPRO35です。このクイックシューは回転防止用のピンがありませんが、コルクを剥がすことにより、ちょうどライカスコープの足がはまるため回転しません。


このような処置をすることで下の写真のように何とか実用レベルの仰角が取れるようになります。

投稿者 : 23:50

2007年10月23日

IXY2000ISでの撮影

日曜日に地元の公園で撮影してきました。
1時間程度しか時間が無かったため、あまりチャンスがなく良いのがありません。←(言い訳です。^_^;)

このときの失敗は日差しがきつい中で半逆光になってしまったことです。位置取りの失敗ですね。言い訳をすればこの数分前まではここは木の陰だったのですが、この時は木の隙間から日が射してきてしまったのです。慌てて移動をしましたが残念ながら間に合わずでした。

このときの撮影データは
シャッタースピード:1/15秒
レンズ絞り値:F4.5
露光補正量:EV-1.3
レンズの焦点距離:19.55(mm) (合成焦点距離約3200mm)

結構ズームをした割にはまあまあでしょうか。良い条件で撮影が出来ればもっと良い写真が撮れることは間違いないと思いますので近いうちにはリベンジしてきます。

IXY1000に対してのアドバンテージは撮影時にシャッター半押しでシャッタースピードと絞りの状況が表示されることです。
IXY1000はシャッタスピードが1/30以下になるときだけ表示される仕様です。ほとんどの状況ではシャッタースピードが表示されないのでトビモノ狙いのときはちょっと不便に思っていました。
これを生かせるかどうかトビモノに挑戦してみます。たまにはホバリングをしてくれる個体ですのでホバリングをバッチリ撮影できたらいいなと思っています。期待せずにお待ちください。(笑)


昨日お知らせしました東京地区での「デジスコビギナーズブック出版記念特別講習会」に引き続き大阪でも開催決定いたしました。

当日は石丸喜晴が講師としてお待ちしております。
講習会参加にはテキストとして「デジスコビギナーズブック」が必要となります。
事前にご購入頂くか、当日テキストとしてご購入頂ければ幸いです。

会場の都合もあり、講習会は事前お申し込み、先着30名限定になります。

日時:11/4(日) 13:00~16:00
場所:貸会議室 ユーズ・ツウ 4F (H室)
・JR大阪駅【桜橋口】出口より、四ツ橋筋沿い徒歩5分
・地下鉄四つ橋線【西梅田駅】4-B出口すぐ
・地下鉄御堂筋線【梅田駅】徒歩5分
定員:30名
参加費:無料

事前お申し込みは DIGISCO.COM石神まで 03-3326-0486 olive@digisco.com

会場案内

投稿者 : 23:59

2007年10月19日

EXIF情報とは

EXIF情報というのはデジカメの撮影データー(画像データー)に埋め込まれる撮影時の情報です。これを見ると撮影時のシャッタースピードやカメラのズームの状況などが分かります。

情報の見方の一例です。WINDOWSXPの場合は下記のように画像の入っているフォルダを開き確認したい画像ファイルにカーソルを置き右クリックをします。

プロパティーを選択しますと、下記の画面が表示されます。

概要タブをクリックすると下記の画面が表示されます。

詳細設定ボタンをクリックするとEXIF情報が表示されます。

ここで表示される焦点距離はデジカメレンズの実際の焦点距離です。35mmフィルム換算の焦点距離に直すにはW200の場合は約4.6倍すれば導き出せます。
この場合は8mmですので、8×4.6=36.8mmということになります。

38倍のスコープの場合の合成焦点距離は上記の35mm換算焦点距離にスコープの倍率である38倍を掛ければ導き出せます。
この場合は36.8×38=1104mmでの撮影だったということになります。

カメラの付属ソフトや画像の閲覧ソフトにもEXIF情報を見る機能がついていると思います。そちらの方がもっと詳細に表示されると思います。

投稿者 : 23:22

2007年10月18日

撮影距離による比較

約10Mでの撮影 ワイド端 原画を等倍で切り出し

約20Mでの撮影 カメラズーム1.9倍 原画を等倍で切り出し

撮影機材はどちらもED78+30XWFA+W200です。
カメラズームも違うし個体も違うのでサンプルとしてはそれほど良いものではないかもしれませんが、多少は参考になるかと思います。(画像をクリックすると大きくなります。)
比較するとやはり10Mの方が詳細な部分が写っています。この差は逆立ちしても逆転できません。良く写るかどうかという点においては距離が近いほど良くなるのです。

しかしながら、良く写るからという理由でむやみに鳥に近づくことはできません。生き物である鳥に対して人間の都合だけで近づくことは問題が有ります。
無理に近づけば当然逃げます。彼らはエサのあるところや水のあるところに集まるわけですが、人間があまりにも近くにいればそこに近づけません。エサが食べられないとなれば彼らにとっては死活問題です。
今回はたまたま近くにも来てくれたので、良い感じで撮ることができました。

もうひとつの問題は他の撮影者や観察者に対してです。一人だけどんどん近づいてしまうと他の人の観察の妨げになります。最悪は鳥を飛ばしてしまいます。撮影に夢中になるあまり、ついつい前に出てしまう光景を目にすることは有りますが、間違いなく他の人は快く思っていません。

せっかくの良い趣味ですから鳥とも人とも仲良くやることを心がけましょう。(^.^)

投稿者 : 23:04

2007年10月17日

三脚の選び方

sankyaku.jpg

三脚の選び方のポイント
1.上に載せる機材の重さ・大きさで選ぶ
2.撮影スタイルで選ぶ
3.背の高さで選ぶ

1.「でじすこや」のセット内容を参考にしていただくのが良いと思います。一般的な方が使用するのに必要最低限の強度の三脚で提案しています。

2.立って写すことが多いのか座って写すことが多いのかで選びます。座って写すことが多い方は高さはあまり無くても大丈夫です。
立って写すことが多い方は、かがまずにカメラのモニターが見える高さにセットできるほうが良いでしょう。三脚のエレベーター部を伸ばさないでその高さに出来ることが理想です。

3.背の高い人と背の低い人では必要な高さが変わってきます。180cmの人と150cmの人では30cmも違いますので必要な高さが全く変わりますね。
立って撮影することを前提考えるた場合、三脚のスペックのどこを見ればよいのでしょうか。
全高EV無し、伸高などと表現されている数字がエレベーターを伸ばさない最大の高さです。この数字に30cm足した数字がご自分の身長以上ならOKでしょう。(ビデオ雲台の場合) 究具01ジンバル雲台の方は20cm足した数字ぐらいでお考え下さい。

投稿者 : 23:34

2007年10月16日

手持ちで撮影したい

Z6_IXY1000.jpg

以前、三脚は必要?ということで記事を書きましたが、手持ちでの運用をお考えの方は多いようですのでまたそれについて書きたいと思います。

手持ちにするならばビクセンのジオマⅡED52-Sでのシステムや昨日ご紹介したminiBORGと一眼レフのシステムのような低倍率のシステムになります。
同じシステムでも三脚を使用して撮影すると撮影品質が間違いなく上がります。それだけブレの影響は大きいのです。
私の場合は出来るだけ良い画質で撮影したいので三脚使用を前提に考えてしまいます。このあたりは考え方次第ですが、機動性重視なら撮影品質についてはある程度目をつぶることが必要になってきます。

最近はコンパクトカメラも手ぶれ補正の機能がついていますが、それにあまり期待してはいけません。これはあくまでもカメラ単体撮影を前提にした補正しかしてくれません。システムは10倍以上倍率が上がっているのでそれほどの効き目は無いとお考え下さい。

投稿者 : 23:36

2007年10月15日

一眼レフと望遠鏡

borg.jpeg

以前一眼レフとフィールドスコープの組み合わせはお勧めでは無いということを書きました。 デジタル一眼レフとスコープでの撮影について(2007/8/3)

その点については変わってはおりませんが、一眼レフを使ったシステムについて全く興味が無いわけではありません。先日、miniBORGという小型の天体望遠鏡と一眼レフを組み合わせたシステムで楽しんでいる方とお話をしましたのでちょっと紹介をします。

このシステムを簡単に説明しますと天体望遠鏡をカメラレンズの代わりに使ったシステムになります。接眼レンズやフォトアダプターのような余計なものは入っていない直焦点と呼ばれる接続方法です。
この方のシステムは1.5倍のテレコンバーターが入っていましたので焦点距離/F値が約490mm/F11のシステムです。デジタル一眼レフがペンタックスのK10Dですので画角は35mmフィルム換算で約735mmとなります。
決して明るいレンズとはいえませんが、手持ちで手軽に撮影するにはこれ以上の望遠鏡は厳しいですねとのことでした。
大きくは撮影出来無いので最初からトリミング有りきの撮影で日の丸構図でばんばん写してトリミングをして楽しまれているとのことでした。
この機材を導入した理由はデジスコよりも手軽に撮影したいということがあったようです。(大口径のデジスコシステムも所有されており、狙いによって使い分けをされてます。)

こういったシステムを運用するには、通常のデジスコとは焦点距離(倍率)が違うことをしっかりと認識し、そのつもりで使うことが大事でありデジスコの代わりになるものではないと考えておられるようでした。
また、カメラボディーに手ぶれ補正機能が内蔵されたものが絶対に必要だとも話していらっしゃいました。

この方の考え方には賛同できるものが有ります。
このシステムしか持っていないのでは大きく撮れない不満をいつも抱えることになりそうですが、これの他にしっかりとしたデジスコシステムが有り必要に応じてそちらも使えるのであれば別システムとしてはアリだと思います。使い分けということですね。
ただし、最初に手にするシステムとしてはやはりお奨めではありません。私ならばあくまでもサブシステムということになりそうです。

投稿者 : 23:38

2007年10月12日

旧型スコープ コーワ TSN-610シリーズ

tsn611tr.jpg

このスコープの光学系は現行品のTSN-600シリーズとほぼ同じと思っていただいてよろしいかと思います。使える接眼レンズもTSN-600、TSN-660シリーズのものが使えます。このスコープで十分にデジスコを楽しむことが出来ると思います。

投稿者 : 22:16

2007年10月11日

旧型スコープ コーワ TSN-N

t1_04.jpg

前回、TSN-4(TSN-4N)と表記しましたがTSN-Nシリーズとして表記します。
TSN-4(TSN-1~4)がまず先にあって、生産が完了したあとほぼ同じ仕様のTSN-Nシリーズが出ました。
デジスコで使われるTSN-4(N)とTSN-3(N)は77mm径のフローライトレンズです。使用できる接眼レンズはTSN-600、TSN-660シリーズと同一です。このスコープも古くからのデジスコユーザーには良く使われていて定評のあるものです。

投稿者 : 23:13

2007年10月09日

SONY DSC-W200での画像

そこそこの写真が撮影できました。機材はニコンのED78に30XWFAとSONYのDSC-W200です。本当はスコープも最新の物を使いたいのですが、なかなか借りれず自分のスコープでの撮影です。
私以外のスタッフは皆KOWAのTSN-884に行ってしまいました。置いていかれちゃった感じですね。しばらくはこの機材で頑張ります。

投稿者 : 23:31

2007年10月04日

旧型スコープ コーワ

ニコンの旧型スコープについてお話をしてきましたが、コーワのスコープの旧型についてお話をします。

現行のデジスコ向きのスコープには2つのシリーズがあります。TSN-770/880シリーズとTSN-600/660シリーズです。接眼レンズの規格が異なっています。(600/660シリーズ用の接眼レンズを変換アダプターを介する事で770/880シリーズにつけることも出来ます。逆は出来ません。)
TSN-500シリーズもありますが、こちらは接眼レンズの交換が出来ずついている接眼レンズがズームタイプのためデジスコ向きとは言いがたいので割愛します。

旧型のスコープには昨年生産終了になったTSN-820シリーズとTSN-4(TSN-4N)TSN-610シリーズがあります。
注 TSN-4はフローライトレンズの直視型です。このシリーズには傾斜型のTSN-3とフローライトレンズではないTSN-1(傾斜)とTSN-2(直視)があります。

820Mシリーズ


デジスコで使われるスコープはTSN-824Mか823Mでした。フローライトレンズを採用した82mm口径の高級スコープです。撮影は難しいといわれていましたが、はまったときの写真は素晴らしいものがあり、今でも根強いファンの多い機種です。
このスコープの接眼レンズはこのシリーズ独自のものです。600/660シリーズの接眼レンズは使えません。(変換リングを持っている方は使えます。)
このシリーズ用の接眼レンズも変換リングを介して770/880シリーズに使用が出来ます。
TSE-14WEあるいはTSE-21WEがデジスコ用として適した接眼レンズですが、本体の生産完了と共に接眼レンズも生産完了となってしまったので、今から新品を手に入れることは困難です。それらの接眼レンズがあればすぐにデジスコ機材としてセットアップが可能です。

残りのシリーズについてはまた、後日紹介します。

投稿者 : 23:49

2007年10月03日

20XWFA

昨日のブログで20XWFAのことにも触れました。
権蔵さんから評価の高い接眼なのに生産完了なの?という疑問をいただきましたので少しそれについて書いてみます。

私も20XWFAという接眼レンズの実力はとても高く評価しています。デジスコドットコムの社員になる前から購入して愛用してきました。
倍率を低く設定すると見掛け視界を広く取ることが難しくなってくるのですが、あえてケラレる領域があっても良いと割り切って設計したことが画質のキレというか良さにつながっているのだと思います。

ただ、一般的にはケラレる接眼レンズは敬遠される傾向があり20XWFAも例外ではありませんでした。そんなわけで今はこの接眼レンズの生産はいったん打ち切ります。しかしユーザーの方の嗜好が変わってくればこの接眼レンズがリニューアルして復活しないとも限りません。

投稿者 : 23:28

2007年10月02日

旧型スコープ ニコンED60mm

ニコンのフィールドスコープEDの60mm(現行品はEDⅢ)は2回モデルチェンジがあり現在3代目の製品です。ところが製品についているエンブレムにはⅡとかⅢという表記はありません。もっと言うとED78にもED82にもついていません。電話でお客様のスコープを伺ったときにどのスコープなのかを判断するときに結構困ることがあります。どれを見てもニコンのEDですから・・・。
特に困るのは60mmのタイプです。EDⅡとEDⅢは使える接眼レンズに差が無いので良いのですが、初期タイプだけは接眼取付部の仕様が違っていますので、ニコン純正のDS接眼レンズは使えません。ターボアダプターも20XWFAのみ使用可能です。このタイプのスコープでデジスコを始めたい方は20XWFAが無くならない内にお買い求めください。生産中止のため在庫が無くなり次第販売終了となります。

投稿者 : 23:10

2007年10月01日

旧型スコープって使えるの?

野鳥観察を以前からしていてスコープは持っているが、撮影はしたことが無い。けれど、最近デジスコをしている人がたくさんいるので自分も気になるという方が増えているように思います。

そうなると気になるのは、自分の持っているスコープがデジスコに使えるのだろうかということですね。
良いスコープを使っていらっしゃる方が多いので接眼レンズをデジスコ用に換えるだけで、カメラをつけられるというケースが良く見られます。
例えばニコンのED78なんていうのは、かなり良いです。実は私もED78だったりします。最新のKOWAの774には及ばないかもしれませんが、デジスコドットコムの接眼レンズ28XWDAとの組み合わせではなかなかの結果を残してくれます。

ご自分の旧型スコープがデジスコ用機材として使えるものか確かめたい方は是非ご相談ください。カメラや接眼レンズなどと共に必要な三脚や雲台などトータルでアドバイスをさせていただきます。

投稿者 : 23:31