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2009年07月03日

Q.機材ブレ・手ブレ・被写体その3つのブレの違い、写真での見分け方、ブレ対策を教えてください。

A.
【ブレの違い】
■機材ブレ
機材やカメラの操作の際、機材はブレを起こします。
しばらくするとブレ幅が徐々に小さくなり最終的にはブレがなくなります。
スコープの先端をトン!と叩いて液晶画面を見ると機材ブレを体験できます。
一度確認してみてください。
■手ブレ
デジスコでは、基本的にケーブルレリーズでシャッターを切りますので、手ブレはありません。
主に口径50mmクラスを利用したモバスコでの手持ち撮影では超望遠撮影となるため、手ブレを起こします。
■被写体ブレ
撮影対象の被写体である野鳥の早い動きによって起こるブレです。
被写体だけがブレてしまいます。


【写真での見分け方】
■機材ブレ
ブレ幅が多い時には、画像全体に方向性を持ったブレから確認できます。
軽微なブレの時には、全体的に甘い感じに写ります。
ピンぼけと勘違いしやすいので、甘い画像が撮れた場合には機材ブレも疑ってみましょう。
■手ブレ
こちらも機材ブレと同様の写り方をします。
手持ち撮影となりますので、ブレ写真が多くなりがちです。
■被写体ブレ
野鳥本体だけがブレていて他の木の枝や地面などはきっちり止まっている写り方をしていれば被写体ブレです。


【ブレ対策】
■機材ブレの対策
基本は光学ユニット、カメラユニット、雲台・三脚ユニットの各パーツ類をしっかりと取り付けることです。
ピント操作やカメラ設定操作、構図決定後、機材の微振動が収まってからシャッターを切るように心掛けることで機材ブレがかなり軽減します。
また、ケーブルレリーズでシャッターを切りますが、1枚目はケーブルレリーズからの振動も伝わることもありますので、カメラ設定の連写を活用し1コマ目は捨てて振動が収まり始める2コマ目以降に期待してたくさん撮影して機材ブレのない画像の歩留りを上げる方法も有効です。
■手ブレ
手持ち撮影の場合、液晶画面を見ながらの撮影となりますので機材が腕の前になり中空に浮いた状態での撮影になります。
このままではブレてしまいますので、可能な限りフィールドにある構築物やフェンス、木の枝に体の一部を接地することで体から発生してしまうブレを抑えることが出来ます。
■被写体ブレ
これはカメラ設定の連写の活用しかありません。
動きの激しい野鳥はもちろんのこと、枝どまりの野鳥でも枝が微妙に揺れていることがあり、これが被写体ブレにつながります。
連写でたくさん撮影してきっちり野鳥がきっちり止まっているブレのない画像が数コマでもあれば成功です。

投稿者 kasumi : 2009年07月03日 09:25