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2011年07月22日
デジタル一眼レフがデジスコに不向きな理由は?
A1.
フィールドスコープとデジイチの組み合わせの場合、
いろいろな不具合が発生します。代表的なことは次の3つ
1、フィールドスコープ対物レンズ口径に対し、デジイチの
撮像素子が大きいφ88mmの口径を持つスコープのキャッチ
できる光量に対し、APS-Cなど大きな撮像素子で光を捉えると
集まった光は暗く、シャッター速度が上がらず撮影が難しく
なります。その点、APS-Cの1/10の小さなコンデジ用撮像素子
なら明るく光を集めることができるのでシャッター速度も
上がり撮影しやすくなります。
2、デジイチの自己発生振動が撮影画像に悪く影響する
倍率の高い撮影をするデジスコの場合、撮影時に発生する
ミラーショックやフォーカルプレーンシャッター振動は
画質に悪さをします。小さな振動も高い倍率で大きなブレに
増幅されるため、良い結果がでません。
3、デジイチでフィールドスコープの平行光を適切に
撮影できるものがないフィールドスコープは天地が正立で
見えるようにわざわざプリズムを使って修正しています。
しかも、人間の瞳に合わせた光学設計をしているため
デジイチの光学設計とは齟齬が生じてしまいます。たまたま、
コンデジの一部機種にスコープで見えている平行光に
マッチするものがあり撮影用に適していますが、デジイチの
ほとんどはスコープから出てくる光と撮影できる光学設計に
無理がかかります。デジイチの光学設計は倒立像を写すことに
適したものでありフィールドスコープの正立像を写すメリット
はありません。
参考資料
http://www.digisco.com/report/ichigan/index.htm
投稿者 岡ちゃん : 2011年07月22日 16:02