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2011年08月30日

バランス(ロング)プレートとは?

Q:バランス(ロング)プレートとは?

A:スコープは観察用に作られているものが多く、台座の
位置もスコープ+接眼レンズの状態で一番バランスする
位置に作られています。
しかし、デジスコの場合は接眼レンズにカメラユニットが
取りつくために、台座の位置では重量バランスをと
ることができません。
そこで、長いスライドシューを使って光学ユニットの位置を
前方にオフセットする必要があります。
さらに、そこで、スコープのプリズム部を支えてやることで
剛性を高める必要があります。
そのために商品化したのがヒップサポート付きのロング
プレートです。

スコープと雲台を取り付ける際にバランス(ロング)プレートを
利用するとスコープの前後バランスをしっかりと調整でき、
撮影時の操作性を格段に向上できます。
ヒップサポート付きロングプレートは、デジスコ撮影時に
大敵である機材ブレを大幅に防止するヒップアップ
サポートを装備したものです。


ヒップサポート付ロングプレートはデジスコ撮影にとって
無くてはならないものです。
デジスコドットコム製で、Nikon ED Ⅲ、ED82に対応した
HSP-1N、KOWA TSN-880/770シリーズに対応した
HSP-1Kがあります。

もし、使われていないユーザがおられるのであれば
是非ご購入をお奨めします。

投稿者 岡ちゃん : 14:57

2011年08月19日

デジスコのピント合わせは?

Q:デジスコのピント合わせは?

A:デジスコのピント合わせは「セミオートファーカス」と
表現しています。
液晶画面を見ながらスコープのピントリングをコンパクト
デジタルカメラのAFが利く範囲まで合わせ、詳細なピント
合わせはカメラのAF機能を使うという仕組みです。

ピント合わせで厄介なのは、被写体がじっとしている訳
でもなく、また小枝に止まっていても風で揺れているケースが
大方であるということです。
野鳥撮影の場合、被写界深度は2~3cmからせいぜい5cm
程度でしょう。
小枝が風で揺らぐ、鳥が向きを変える等で数cmピントが
ずれることになります。被写体は被写界深度を超える
移動をしていると考えるべきで、ピントを神経質に合わせた
ところで、風が吹いたり、鳥の姿勢が変われば無意味と
なってしまいます。
しかも、光学ファインダーと違い、液晶画面の場合は実際の
タイミングより若干遅れて表示され、実際に見えている像は
僅かですが、過去の映像です。
基本は、しっかり合焦マークを出してから写せば良いのですが、
なにせ相手は生き物です、モタモタとしていると逃げてしまう
のであまり執着せずに見切って連写をするのが良いと思います。

したがって、デジスコ撮影の場合はメモリーカード、バッテリー
の予備を持っ行き、撮影の途中でメモリーカードがいっぱいで
撮影できなくなってしまったかとか、バッテリー切れなどの失敗は
避けたいものです。

一期一会の絶好のチャンスは二度と来ないのですから。

投稿者 岡ちゃん : 17:29

デジスコの場合AFは?

Q:デジスコの場合AFが使えるのですか?

デジタルカメラはピント合わせ機能としてAFが一般的です。
一昔前の銀塩カメラはマニュアルでのピント合わしかなく、
ピント合わせにどれだけ神経を集中したことか。
ファインダーの見やすさとか、ピントリングのスムーズな動き
等に商品選択の有用なファクターでした。
ところが、AFになってからはピントはカメラ任せとなってピント
合わせに気を使うことがなくなってしまいました。
したがって、デジスコをこれからやってみようとする方々から
ピント合わせは、AFで可能とか飛翔している鳥をAFで撮影
することが可能かどうかの質問が多数あります。

A:デジスコの場合のピント合わせの基本はマニュアルです。
デジスコのコリメート撮影では接続したコンデジ(コンパクト
デジタルカメラ)が接眼レンズを覗くと見えている画像を接写
するイメージとなりますのでコンデジのレリーズボタンを押す
とコンデジのAF機能が働いて、合焦後にシャッターが切れる
ことになります。
したがって、接眼レンズで見えている画像のピントが合っ
ていなければ、いくらコンデジのAFが働いてもピンボケの
写真となってしまいます。
デジスコのピント合わせはセミオートフォーカスと言うことに
なります。

そういう話をすると、それではデジイチ(デジタル一眼レフ)
をと再度考えられる方がおられますが、デジイチで超望遠
といっても、せいぜいロクヨン(焦点距離600mmF4.0)が
重量、経済性等から限度でしょう。
ましてデジスコの焦点距離1000mm~3000mmをデジイチ
で狙うとしたらと大変なシステムとなってしいます。
あわせて、デジイチの場合はミラーショック等の自己発生
振動があり、三脚等は振動対策のため、かなりがっしりした
ものでなければなりません。
それらのものを担いでの野鳥撮影など考えにくいのでは
ないかと思います。
その点、デジスコは無振動なため、システム全体の重量も
軽量にできます。

デジスコの撮影はピント合わせ、シャッターチャンスを含め、
鳥との真剣勝負ともいえます。
この辺がデジスコの醍醐味でもあり、そのためのいろいろな
ノウハウが必要です。
AFに頼らず、遠くの被写体を素早くファインダーに取り込み、
ピントを合わせ、ベストショットを撮る。
これこそがデジスコの楽しみでしょう。

投稿者 岡ちゃん : 13:14

2011年08月16日

コンデジの最適な撮影モードは?

Q:デジスコ撮影の場合、コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)の
最適な撮影モード等は?

A:デジスコ撮影でコンデジの撮影モードや、画像モード等は下記の
ような設定が好ましいです。

まず、撮影モードについては、P,A,S,M、カメラマークなど撮影モードを
決める選択があります。
デジスコの場合であれば露出優先モードの「A」、「A」モードが無い
機種では「P」にします。露出は一般的には「解放」で写す場合が
ほとんどです。モードを「A」にしたらF値が一番小さくなる(解放)ように
してください。
また、「P」モードの場合は特に操作は必要ないでしょう。

野鳥のデジスコ撮影の場合、明るい場面はあまりなく、比較的に
薄暗い場面での撮影が大半です。

その条件では、シャッタースピードは早くて1/60以下となり、
おのずと絞りは解放となるため「P」モードでは解放となります。
「A」モードで解放(F値が小さい値)に設定する理由も同じことです。

画像モードについては、最大画素数に設定しましょう。
ただ、一部のカメラでは、超高速連写の場合に最大画素数の1/5
程度の画素数に強制的に変更される場合があるので最大画素数で
撮影できるモードかをチェックする必要があります。

ホワイトバランスについては、オート、太陽光、曇り、白熱光、
蛍光灯などの選択肢があります。最近のコンパクトデジタル
カメラの場合、「オート」に設定しておけばほとんど問題なく
記憶色に近い再現がなされます。

測光方式については、コンパクトデジタルカメラは高級一眼レフと
同じコンピュータや測光センサー、計算方式を持っています。
一般的には、画面全体の光を計算して値を決めるマルチ測光でも
良いと思いますが、デジスコの場合「中央重点測光」が撮影実情に
マッチしていると思います。

ISO感度設定については、画質を綺麗に高精細にしたいなら
最低ISO感度に設定します。しかし、環境が暗く画質より
成功率を高めたい場合は最低ISO感度が100としたら200または
400ぐらいまでは使用可能でしょう。

AFエリア設定については、「中央」に設定するのは一般的でしょう。
被写体の目にAFを効かせ、レリーズ半押しでAFロックロックした状態で
雲台を動かして構図を取る方法が良いと思います。
これが「日の丸構図」を避けるノウハウで、そのために思通りの位置に
ピタリと止まる「ジンバル雲台」の極意があるのです。

デジタルズームについては、デジスコの場合は光学ズームの範囲で
使ってください。光学撮影したものを後でトリミング
すれば同等以上の画質になります。デジタルズームはOFFにしましょう。

以上基本的な設定について触れましたが、本番の前に基本的なところを
押さえた練習を十分にし、身に着けることが本番でも失敗しない近道かと
思います。
この辺はデジタルカメラの良いところで、撮影内容がリアルタイムで
確認でき、その良し悪しをフィードバックすれば失敗は少なくなるこ
と間違いありません。

投稿者 岡ちゃん : 10:53

2011年08月12日

デジスコに向くコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)は?

Q:デジスコに向くコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)は?

A:どのコンデジもデジスコに使えると言うことではありません。
「手持のコンパクトデジタルカメラで始めたい」と言う気持ちは分かりますが、
しかし、デジスコに適合するカメラの種類は毎年2~3種類しかなく、
それ以外のカメラの場合は画質や接続をさせるためにかなりの労力と
コストが必要となります。
コンデジでも光学性能の良いハイエンドクラスが必要です。
レンズも機構も上級のものでなければ良い撮影はできません。

一般的なコンデジの適合要素は、下記の通り。
・撮像素子1/1.7~1.8型CCDまたは1/2.33型CMOSの
 画質重視のハイエンドモデル
・カメラズーム倍率 3~4倍、鏡筒の突出量がワイド/テレで
 あまり差がないもの
・2~4コマ/秒の連写機能、できる限り連続撮影枚数の多いもの
・撮影後、記録のためにフリーズしないもの
・AFが早い、シャッター応答性の良いもの
・液晶画面が大きいもの(3インチ程度)、解像度の高いもの(23~92万画素)、
 ピントの山が見やすいもの
・露出補正、ISO感度等の撮影条件の設定・変更操作が容易にできるもの
・ユーザ設定を保存を保存することができるもの
・バッテリー交換、メモリーカードの交換がカメラ本体をカメラブラケットから
 着脱しなくともできるもの

以上の要素がすべて満足されるカメラはありませんが、スコープと同様に
デジスコ撮影が簡単にできるかどうかという意味で大きなファクターなため、
慎重に選ぶ必要があります。

そのようなことで、デジスコ撮影に向くコンデジのモデルとしてとして
お奨めできるものに下記があります。
①キャノンPowerShot S95
②キャノンIXY210F
③ニコン COOLPIX P300
④リコーGXR/A12 50mmF2.5
 [Canon PowerShot S95セットの写真]

 [Canon IXY210F セットの写真]


 [Nikon COOLPIX P300 セットの写真]

なお、【でじすこや】のホームページにモデルの詳細説明がありますので、ご覧下さい。


旧モデル(過去のデジスコ用推奨カメラ)でも現役で実用可能機種ですので
手持のデジスコに適合性が良くないものを無理して使うより、中古のカメラを
比較低価格で入手して使った方がはるかに良い画像で楽しめます。

現在、「中古品買取り・下取りサマーキャンペーン2011」開催中ですので、この期間に
中古品のデジスコお買い得セットのサプライズ企画があり、
これから、デジスコを始めようと思っておられる方にとっては
絶好のチャンスです。

投稿者 岡ちゃん : 10:54

2011年08月11日

デジスコでどこまで大伸ばしが可能?

Q:デジスコで大伸ばしはどのサイズまで可能?

デジイチ(デジタル一眼レフ)のフルサイズ撮像素子や、
APS-Cサイズ撮像素子での撮影でピントや露光等がキチンと
合っていれば、A1サイズの大伸しができすが、撮像素子が小さい
デジスコで撮影した場合、どの程度までの大伸ばしが可能ですか?

A:結論から言うとデジスコ撮影でもA1サイズの大伸ばしができます。
なぜ可能かと言うと下記の理由となります。


1.焦点距離が長いため、被写体を大きく取り込める点

遠くにいる被写体を画面一杯に取り込むには超焦点のレンズ、
最低でも1000mm、場合によっては3000mmの超望遠レンズが必要
です。
デジイチの場合は超望遠レンズでも重量、価格の面から焦点距離
600mmF4クラスが上限で、被写体との距離を縮め、画面一杯
に取り込めれば、大伸ばしも可能ですが、被写体との距離があると、
画面の一部にしか取り込むことができず、それをトリミングし
大伸ばしすると画質は臨めません。

それに対し、デジスコの場合はフィールドスコープにコンデジ
(コンパクトデジタルカメラ)を組み合わせたシステムで、焦点距離
1000mmから3000mm程度が可能なため、遠くにいる被写体でも
デジイチに対し画面一杯に被写体を取り込むことができます。

したがってトリミングが不要なため、大伸ばしする場合も含めデジスコの方が、
遥かに有利です。

2.撮像素子に当たる光の明るさが明るい点

同じレンズの径で屈折率を強くして同じ焦点距離で像を写し出した場合、
明るさは明るくなります。
言い換えれば、デジイチの大きな撮像素子いっぱいに像を写し出す場合と、
コンデジの小さな撮像素子いっぱいに同じ像を写し出す場合、コンデジの
撮影素子の方が光の密度が高くなります。

撮影素子全体を明るくするためにはレンズを受けた光を小さく集光するか、
レンズを大きくして受ける光を多くするしかありません。

例えばデジイチのAPS-Cサイズの撮像素子に比べ、コンデジの
1.8型撮像素子は面積で1/10となります。

デジイチの場合、同じ明るさにするには単純計算で10倍以上の
面積のレンズが必要となります。

つまり、大きな撮像素子には大きなレンズが必要、小さな撮像素子には
小さなレンズで十分ということになります。

デジイチの場合、口径80~90mm程度(大型スコープの口径)では
十分な集光は得られないということになります。

この場合、実際の撮影(焦点距離を同じとした場合)では、
直接日光が当たる順光の条件、または、ISO感度を
上げて画質を下げて撮影するという2択となります。
もちろん焦点距離を短くすれば明るくなりますが、野鳥を小さく
しか写せなくなります。

上記の理由からデジスコはフィールドスコープを使って超望遠撮影が
できる点や無振動撮影などのメリットを生かし、デジイチの撮像素子に
比べ、小さな撮像素子にも関わらず、被写体を大きく、明るく取り込むこ
とができるので、条件が整えばA1サイズの大伸ばも可能です。
それも、野鳥の羽の筋までくっきるり描写できます。

投稿者 岡ちゃん : 11:16

2011年08月09日

デジスコで苦手な撮影は?

Q;デジスコで苦手な撮影は?

A:野鳥撮影の中でも飛翔写真など動きのある撮影条件では
使いにくい面があります。飛翔写真を写す必要があるとしたら、
迷うことなくロクヨン(600mmF4.0)(またはヨンニッパ 400mmF2.8)
をお奨めします。一番大きな要因はデジスコは焦点距離が長すぎる
からという答えになります。

飛翔している野鳥を写すには広い画面であればあるほど画面に
入りやすくなります。あまりワイドに写すと被写体が小さくなりすぎるので
カワセミやヤマセミをイメージすると500~1000mmが良いように思います。

どうしても被写体を大きくしたければ撮影後にトリミングすれば
良いわけですから、写しやすさを優先すべきと思います。
また、デジスコの静止画のように羽の一本一本の筋まで見えなくて
はならない必然性もないのでAFを利かせて高速連写で数多く写す
ことが良いと思います。

デジスコでも飛翔写真に熱中されている方もいらっしゃいます。
あえて、焦点距離を800mm程度に落としてシャッター速度を高めて
広い目の画面の中に被写体を入れるという方法をとっているようです。

あと、コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)に撮影タイムラグが
ある点があります。せっかくのシャツターチャンスにシャッターボタンを
押してもそれを撮影できないことになります。
以前に比べタイムラグは小さくなっていますが。
したがって、従来の一眼レフなどの撮影のようにベストの
シャッターチャンス一発の考えは捨て、狙った被写体を連写して
その中からベストショットを選ぶ考え方が必要かと思います。

いずれにしましても、まずはデジスコにあった撮影を極め、
その応用でいろいろな技が生まれ、それはそれで楽しみと
なるのではないかと思います。


投稿者 岡ちゃん : 15:13

2011年08月08日

デジスコの予算は?

Q:デジスコにはどのくらいの予算が必要ですか?
A:予算的には、入門機であれば10万円ぐらいからチャレンジできます。
画質や写し易さを追求したシステムであれば60万円程度にもなります。
期待している品質・準備できる予算によって絞りことが必要と思います。

それでは、デジスコの用途・機能別の必要予算について
詳しく説明しましょう。


入門セット(お試しセット1)
単眼鏡と呼ばれる、双眼鏡を片側だけにしたような小さいスコープを
コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)
に組み合わせ「デジタン」という愛称を持ったデジスコです。
焦点距離は300mmから900mmまでカバーできます。
昆虫から花のマクロ撮影に最適で、30cmの距離から最大900mmの
撮影ができます。
三脚・雲台を含め10万円程度で楽しめます。

入門セット(お試しセット2)
対物レンズφ50mmクラスのスコープでの撮影で焦点距離500mmから
1000mm程度のデジスコ撮影が可能です。
500mmF2.8での撮影ができることもあり、手持撮影も楽しめます。
手持撮影なら10万円、三脚・雲台などを装備しても15~20万円程度です。

しっかり写る、小型本格デジスコφ60mmクラス(機動性セット)
対物レンズφ60mm~70mmクラスのスコープで、対物レンズも
自由に交換できる本格派でありながら小型・軽量というメリットを
持つデジスコシステムです。セット価格は20万円から40万円となり
ます。

画質重視ならφ80mmクラス(画質重視セット)
対物レンズφ70mm~85mmクラスの大型口径レンズを採用したシステムで、
画質面・撮影操作面も上級の配慮がなされたクラスです。
当然デジスコ撮影に必要なパーツはフル装備です。予算としては
40万円~60万円と多少高価になりますが、デジイチ(デジタル一眼レフ)
を上回る画質をターゲットとするならばこのクラスが良いでしょう。

よく デジイチ(デジタル一眼レフ)で使っている三脚・雲台を
そのまま使われる考えがありますが、デジイチは振動元の
シャッターブレを防ぐために頑丈で重量のある三脚・がっしりとした
雲台はデジスコ撮影には不向きですので、デジスコに向くセットを
はじめから揃えた方が早道です。

1000mmから3000mmの超望遠撮影で、素早く被写体を導入し
シャッターを切るこどかが、デジスコのポイントです。

投稿者 岡ちゃん : 16:47

2011年08月05日

デジスコ撮影でスムーズな被写体導入方法?

Q:デジスコ撮影で鳥を狙うは方法?


A:デジスコ撮影では人間の見ている画角の1/100より小さな範囲を切り取って

写すことになります。被写体がいる場所を見つけ、液晶(またはファインダー)に

導入することは極めて難しい作業となります。まして被写体の鳥はじっとしている

訳ではなく、尚更です。

そこで優れものが、ドットサイトと言うLEDやレーザー光を半反射ガラス面に照射して

光点を被写体に合わせれば液晶モニターに導入されると言う照準器です。

照準器には光点が写るものや、+や◎など光るパターンが写るものがあります。

輝度が高く見やすいものなら良いと思います。


照準器の取り付け位置としては、カメラ左側面、スコープ台座からステーを出して

取り付ける方法があります。まず、見やすい場所としてはカメラ左側面、または

スコープ左側面、この2箇所でしょう。なぜなら、それ以外の場所は照準合わせ時と

撮影時の目の位置が変わり、被写体を導入後その状態を維持しながら頭の位置を

動かして眼の位置を変えねばなりません。

この動作、人間工学上ものすごく難しい動きなのです。優れた身体能力を持つか、

繰り重ねた訓練が必要になります。



この左目照準器、右目液晶モニターというスタイルは「両眼視」という方法で、

1000ミリ以上でも飛翔写真を写してしまうほどのエキスパートたちも使っている

常套手段でもあります。極めて合理的で、効果の大きな手法です。


実際には、照準器を使って繰り返してのトレーニングをされ勘所を押さえるように

されたらと思います。

被写体の鳥にとっては、ライフルで狙われていると同じで、それを撮影する側

も真剣勝負で臨まないと取(鳥?)り逃がしてしまうことになります。


さて、忘れがちなものに、双眼鏡があります。デジスコマニアでも双眼鏡を

持っておられない方が見受けられます。

まず、鳥が何処にいるか、素早く見つけるには肉眼では難しいため、8倍程度の

双眼鏡で探し、位置が確認できたら、照準器で被写体

をスピーディに取り込むのがデジスコ撮影の基本です。


投稿者 岡ちゃん : 10:01

2011年08月02日

デジスコのシャッターは手押し?

Q:デジスコのシャッターは手押しとなるのですか?

A:コンパクトデジタルカメラのシャッターはシャッターボタン方式ですので、

レリーズ用のねじは切っておりません。

焦点距離が1,000ミリを超える撮影で、シャッターボタンを指で押して

ブレなく写せるとしたら、1/1000秒以上の早いシャッタースピードが

必要となります。

デジスコ撮影のシャッタースピードは1/4から早くとも1/500秒程度です。

特に2000から3000ミリで撮影している場合は超低速シャッタースピードでの

撮影となります。

したがって、デジスコの撮影は手押しでシャッターを切るのではなく、

カメラブラケットに装備されたレリーズステーにワイヤー式のレリーズケーブルを

取り付け手押しブレの振動を縁を断ち切るようにします。

さて、たかがケーブレリーズと侮っては実際のデジスコ撮影で失敗してしまいます。

そこで、ケーブルレリーズの選ぶポイントは下記のとおりです。

1.ケーブルレリーズを実際に使ってみて「じゃりじゃり」と細かな振動を伴うものは、

画質に影響をあたえますので、スムーズに動くものを選ぶ必要があります。

2.ケーブルレリーズを取り付けたまま機材を動かすことが多く、取り付け部のねじ穴が

レリーズタップというタイプの接続は強度が弱く、ちょっと引っ張るような状態が発生すると

穴のねじ山が壊れたり、レリーズの先端が曲がってしまったりといったトラブルが

起こりがちです。それでは、せっかくのシャッターチャンスが生かせません。

それを防ぐには、デジスコドットコム製のように大きく深いねじ山(M5ねじ)で

接続できる頑丈なケーブルレリーズを選ぶことが大切です。

お薦めのケーブルレリーズは「デジスコケーブル455US改」です。

455us.jpg


たかがケーブルレリーズと侮っては失敗の元です。


投稿者 岡ちゃん : 11:46

2011年08月01日

ジンバル雲台とは?

Q:ジンバル雲台てなんですか?


A:デジスコでの撮影で、素早く被写体導入し、狭い画角内での微調整が

素早くできることを目的に開発された雲台のことです。

上下・左右・前後のそれぞれの回転軸が重心と一致した完全なジンバル構造

(分かりやすく説明すると、丁度「やじろべー」のようなもの)を持ち、機材を

動かしても重心の変化が生じません。

そのため、摩擦固定などの補助動作を加えずに、任意の場所に向けて

簡単に光軸を移動・固定させることができる優れものです。


実際の撮影では狙った鳥をセンターに配置してしまう通称「日の丸カット」を

避けるため、ちょっとずらすといった動作が場合によっては求められますが

(正に真剣勝負)、ジンバル雲台では、簡単に対応できるのに対して、

ビデオ雲台はしゅう動部に高粘度のオイルを介在させ、粘りを持たせることで

システムの急激な重心移動を穏やかに動かすことができる仕組みを

もったもので、この粘性が狭い画角の中での操作で反力が生まれ撮影に

不具合を生じさせてしまいます。この現象については、デジスコの

エキスパートはだれでも経験されていることです。

kowa_884_s.jpg

せっかくのシャッターチャンスを生かすためにはジンバル雲台はデジスコ撮影の

必要アイテムと言っても過言ではありません。

投稿者 岡ちゃん : 10:53

デジスコに向く三脚 雲台は?

Q:デジスコに向く三脚、雲台は?

A:デジスコにとって三脚と雲台は必要アイテムで、これらの性能は
画質にも大きく影響するため、しっかりしたものを選ぶ必要があります。

まず、三脚ですが、必要以上に重厚とすると機材全体の重さや嵩が大きくなるので、
必要最低限を少し上回る製品を選ぶと良いと思います。

一眼レフの方からすると、シャッターぶれを防ぐため、できるだけ重厚な三脚を
選ぶことになりますが、デジスコの場合は一眼レフに対し軽量、コンパクト
ですので、必要最低限を少し上回る程度と言うことです。

脚の素材剛性だけでなく、接合部・可動部の剛性やガタも見逃さないように
しましょう。あわせて三脚の脚の長さを調整することは、思いのほか多いもので、
締緩自在な自分が使いやすいものを選ぶと良いでしょう。

雲台については、ビデオ雲台かジンバル雲台が選択肢となります。
しっかりとした三脚の上に雲台を取り付け、その上にデジスコのシステムを
取り付けるため、可動部としていろいろな機能が求められます。

まずは軽量・コンパクトであること、できる限りスムーズに動き、止めたい時に
ワンアクションでピタリと止められ、被写体導入後、固定レバーを使うことなく
位置を保持できるものが良いでしょう。

品質面では、回転軸を支えている部分がしっかりしていることで、軸受けが
樹脂製のものは避け、軸にガタのないものが良いと思います。


雲台の良し悪しで撮影の難易度は大きく変わります。せっかくのシャッターチャンスに
被写体を取り込むに失敗したら、何のためシャッターチャンスを待ったのか
分からなくなってしまいます。

そのために開発されたのが、「素早い被写体導入」、「狭い画角内での微調整」と
いった操作をワンアクションで可能とするジンバル雲台です。



実際、デジスコのエキスパートの8割以上が使っていることからもその機能の必要性を
物語っていると思います。

ジンバル雲台を使って、シャッターチャンスを100%生かしたいものです。
是非、使ってみてください。

デジスコでの三脚・雲台選びはとても重要なポイントです。
【でじすこや】などのデジスコに詳しいショップに相談しましょう。


投稿者 岡ちゃん : 10:40