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2011年08月11日

デジスコでどこまで大伸ばしが可能?

Q:デジスコで大伸ばしはどのサイズまで可能?

デジイチ(デジタル一眼レフ)のフルサイズ撮像素子や、
APS-Cサイズ撮像素子での撮影でピントや露光等がキチンと
合っていれば、A1サイズの大伸しができすが、撮像素子が小さい
デジスコで撮影した場合、どの程度までの大伸ばしが可能ですか?

A:結論から言うとデジスコ撮影でもA1サイズの大伸ばしができます。
なぜ可能かと言うと下記の理由となります。


1.焦点距離が長いため、被写体を大きく取り込める点

遠くにいる被写体を画面一杯に取り込むには超焦点のレンズ、
最低でも1000mm、場合によっては3000mmの超望遠レンズが必要
です。
デジイチの場合は超望遠レンズでも重量、価格の面から焦点距離
600mmF4クラスが上限で、被写体との距離を縮め、画面一杯
に取り込めれば、大伸ばしも可能ですが、被写体との距離があると、
画面の一部にしか取り込むことができず、それをトリミングし
大伸ばしすると画質は臨めません。

それに対し、デジスコの場合はフィールドスコープにコンデジ
(コンパクトデジタルカメラ)を組み合わせたシステムで、焦点距離
1000mmから3000mm程度が可能なため、遠くにいる被写体でも
デジイチに対し画面一杯に被写体を取り込むことができます。

したがってトリミングが不要なため、大伸ばしする場合も含めデジスコの方が、
遥かに有利です。

2.撮像素子に当たる光の明るさが明るい点

同じレンズの径で屈折率を強くして同じ焦点距離で像を写し出した場合、
明るさは明るくなります。
言い換えれば、デジイチの大きな撮像素子いっぱいに像を写し出す場合と、
コンデジの小さな撮像素子いっぱいに同じ像を写し出す場合、コンデジの
撮影素子の方が光の密度が高くなります。

撮影素子全体を明るくするためにはレンズを受けた光を小さく集光するか、
レンズを大きくして受ける光を多くするしかありません。

例えばデジイチのAPS-Cサイズの撮像素子に比べ、コンデジの
1.8型撮像素子は面積で1/10となります。

デジイチの場合、同じ明るさにするには単純計算で10倍以上の
面積のレンズが必要となります。

つまり、大きな撮像素子には大きなレンズが必要、小さな撮像素子には
小さなレンズで十分ということになります。

デジイチの場合、口径80~90mm程度(大型スコープの口径)では
十分な集光は得られないということになります。

この場合、実際の撮影(焦点距離を同じとした場合)では、
直接日光が当たる順光の条件、または、ISO感度を
上げて画質を下げて撮影するという2択となります。
もちろん焦点距離を短くすれば明るくなりますが、野鳥を小さく
しか写せなくなります。

上記の理由からデジスコはフィールドスコープを使って超望遠撮影が
できる点や無振動撮影などのメリットを生かし、デジイチの撮像素子に
比べ、小さな撮像素子にも関わらず、被写体を大きく、明るく取り込むこ
とができるので、条件が整えばA1サイズの大伸ばも可能です。
それも、野鳥の羽の筋までくっきるり描写できます。

投稿者 岡ちゃん : 2011年08月11日 11:16