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2012年04月27日
【デジスコ講習】(15) コリメート法とは?[その1]
コリメート法を簡単に言うと、
スコープで拡大されて見えている映像を
眼の代わりにレンズ付きカメラを押し付けて
接近撮影する方法です。
つまり、フィールドスコープの対物レンズと接眼レンズ、
デジカメのレンズと、合計3回、映像が拡大されるため、
高倍率での撮影が可能になります。
デジスコはコリメート法による撮影方法のため
他に類を見ない有利な超望遠撮影ができるのです!!!
※方程式
【合成焦点距離】=【スコープの焦点距離/接眼レンズ焦点距離】X【コンデジの焦点距離(35mmフィルムカメラ換算)】
ちなみに「デジタル一眼レフ」を使用し
超望遠撮影をする方法の一つに『リレーレンズ方式』があります。
リレーレンズ法は対物レンズの焦点位置に
結ばれた像を拡大撮影レンズ(アイピースで代用可)で
フィルム面(CCD面)に拡大投影して撮影する方法です。
投稿者 turbo : 11:19
2012年04月26日
【デジスコ講習】(14) 撮影時間帯・条件が広がります![その4]
今回は薄暗い密林などを好む野鳥の場合を説明します。
ヤイロチョウ・アカハラ・シロハラなど
地面を掘り起こして地中の虫などを採餌する野鳥は
地面の乾かない日陰の暗い場所を餌場としていることが多いので
どうしても薄暗い場所での撮影になってしまいます。
そのため、従来のデジイチシステムでは厳しい面が多いようです。
密林に覆われた暗いジャングルの野鳥を写す場合でも同様のことが言えます。
このような場面でもデジスコシステムが断然優位です!!
1000mmでf3.0以下という明さで、
最低ISO・超低速シャッターで写すこともできるので
鮮明な綺麗な写真を撮影できます!!!
野生生物の多くは薄暗い環境を好みます。
薄暮の時間帯・薄暗い樹木の下・太陽が差し込まない密林などは野鳥が好みます。
野鳥と出会えて写せる時間帯と薄暗い環境で撮影できる
デジスコシステムは野鳥撮影にもっとも有利な撮影法といえます。
投稿者 turbo : 11:05
2012年04月25日
【デジスコ講習】(13) 撮影時間帯・条件が広がります![その3]
今回はカワセミの作例を見ながら
カワセミ撮影の場合を説明します。
カワセミ撮影を楽しまれているデジイチカメラマンの多くは
午後3時ごろになると撤収の準備に入られるようです。
「これからは光が悪くなるから」からのようです。
つまり、光の色が赤くなり始めるからという意味と、
暗くてシャッター速度が出ない、
ISOあげると画質が落ちる・・・という理由でしょう。
しかし、デジスコシステムなら
午後3時頃からの撮影でも
十分鮮明な綺麗な写真を撮影できます!!
また、カワセミは日中は餌付けでもしない限り
数時間に1~2度の飛来頻度しか無い場所でも、
夕方は何度も現れてくれます。
そして、カメラマンを気にせずマッタリとたたずんだり、
日の高い時間帯には絶対に見せてくれないようなシーンを
「長い時間」「頻度高く」見せてくれます。
夕方近くのカワセミを撮影するなら
やはりデジスコシステムがオススメです!!
可愛い仕草や綺麗な色合いをバッチリ撮影できます♪
次回は薄暗い密林などを好む野鳥の場合を説明したいと思います。
投稿者 turbo : 10:54
2012年04月24日
【デジスコ講習】(12) 撮影時間帯・条件が広がります![その2]
前回に引き続き、デジスコシステムは
撮影時間帯や撮影条件を広げる説明を
作例を見ながら説明します。
野鳥観察をしている人なら皆さん知っていることですが、
特別な季節・特別な条件を除けば
野鳥の活性は夜明けから3時間、夕方の2時間が圧倒的に高くなります。
ヤマセミ撮影の場合、
夜明け前から撮影チャンスを狙う方が多いです。
しかし、夜明け直後に飛来した場面はまだ薄暗い為、
600mm f4.0でISO1600で写しても
残念ながらほとんど絵になりません。
こんな時こそ1000mmでf3.0以下という明さで、
最低ISO・超低速シャッターで写すこともできる
デジスコシステムで写すのがオススメです!!
鳥も油断していますのでジッとしていることも多く写し放題です。
しかも、2000mm f5.6、ISO80で無振動で鮮明画質で写せます。
もちろん、日が上がってくれば動きのあるシーンを
写せるデジイチが楽しくなります。
次回はカワセミ撮影の場合を説明したいと思います。
投稿者 turbo : 11:12
2012年04月23日
【デジスコ講習】(11) 撮影時間帯・条件が広がります![その1]
野鳥撮影の場合、夜明けと夕暮れに近い時間帯は
特に出現する可能性が高くなります。
この時間帯は野鳥の警戒心も薄くなりますので撮影チャンスです!!!
しかし、従来のデジイチシステムの場合は
日が高くなるまでは事実上撮影できず、
また、夕暮れや薄暗い密林などでの撮影もできません。
デジスコシステムならこんな薄暗い条件でも
焦点距離を抑えれば1000mmでf3.0以下という明さで、
最低ISO・超低速シャッターで写すこともできます。
朝夕の薄暮~1時間はデジスコシステムだけに許された
楽しい時間帯ともいえるでしょう♪
次回は作例を見ながら説明したいと思います。
投稿者 turbo : 11:38
2012年04月20日
【デジスコ講習】(10) 『ISO感度』とは?
『ISO感度』とは、簡単に言うと
デジタルカメラが感じ取る事が出来る光の量の大小を表す数値のことです。
この数値が大きいほど、暗い所でも明るい写真が撮れます。
通常はシャッター速度を早くすると、
写真のブレが起こりにくくなります。
しかし、いたずらにシャッター速度を上げると
光の量が不足して、暗い写真になってしまいます。
そこで、ISO感度を高く設定すればシャッター速度が上がり、
画面も暗くせずに撮影できます。
しかし、ここで注意しなければいけないのは
『ISO感度』を高く設定して撮影すると
写真にノイズが入りやすくなります(画質が荒れる)という点です。
鮮明で綺麗な画質を求めるなら
やはり『ISO感度』は可能な限り「最低感度」で
撮影することをオススメします。
※『ISO感度』についてさらに詳しくお知りになりたい方はこちらへ⇒⇒
投稿者 turbo : 11:03
2012年04月19日
【デジスコ講習】(9) 綺麗に写るの?[その2]
超望遠で写真を撮影できても
鮮明で綺麗な画質で撮れていないとガッカリだと思います。
そこで、鮮明で綺麗な画質で写す為に必須な条件
を説明します。
※振動波形を無視できるような高速シャッター撮影の場合は除く
≪1≫
デジカメのミラーショックや
シャッター作動振動・巻上げモーター振動があれば
鮮明な画質は得られません。
振動のないデジカメでの撮影をオススメします。
≪2≫
撮影時の手ブレや機材ブレがあると鮮明な画質は得られません。
シャッターを押す時にはレリーズケーブルなどを使用し
機材は手持ちではなく、しっかりした三脚にセットして
撮影することをオススメします。
≪3≫
ISO感度をあげれば画質は荒れてしまいます。
ISO感度は可能な限り『最低感度』での撮影をオススメします。
※最短合焦距離5mからの撮影
※下段の写真は、上段の画像をピクセル等倍にアップしたしたものです。
画像をクリックすると原寸で見ることができます。
(撮影データはEXIFに記録されています。トリミング以外の画像処理はしていません)
前回から説明文の中に『ISO感度』という言葉が出てきています。
そこで、次回は『ISO感度』について説明したいと思います。
投稿者 turbo : 10:59
2012年04月18日
【デジスコ講習】(8) 綺麗に写るの?[その1]
デジスコシステムはある程度距離が離れていても、
野鳥の表情までバッチリとらえた
ドアップの写真が撮影できると以前説明しましたが
そうなると次に気になるのは
『綺麗に撮影できるのか?』という点だと思います。
超望遠撮影では振動が大敵ですが
デジスコシステムは振動を抑える工夫をしているので
今までの機材では考えられないような
超鮮明な画質で写すことができます!!!
また、被写体が動かなければ1/10秒以下の
超低速シャッター速度で写すことができるので
画質を荒らす高ISO撮影の必要もなくなり
さらに綺麗な写真が写せます。
※最短合焦距離5mからの撮影
※下段の写真は、上段の画像をピクセル等倍にアップしたしたものです。
画像をクリックすると原寸で見ることができます。
(撮影データはEXIFに記録されています。トリミング以外の画像処理はしていません)
次回は鮮明で綺麗な画質で写す為の必須条件を
具体的に説明したいと思います。
投稿者 turbo : 10:54
2012年04月17日
【デジスコ講習】(7) どのくらい遠くから写せるの?[その2]
どのくらい遠くから写せるのか
デジスコシステムとデジイチシステムを
比較してみてみましょう♪
以前、焦点距離の説明の際
◎デジイチシステムの焦点距離:1000mm位まで
◎デジスコシステムの焦点距離:1000~4000mm位まで
と説明したと思います。
つまり、デジスコシステムの焦点距離は
デジイチシステムの3~4倍となります。
ですから、同じ大きさの野鳥を
デジイチシステムとデジスコシステムで撮影しようとした場合
デジスコシステムは
デジイチシステムに比べて3~4倍も離れた距離からでも
同じ大きなの野鳥を撮影できるのです!!!
野鳥にも喜怒哀楽?の表情があります。
野鳥に近づけば当然のことながら警戒した表情が中心になり、
猛禽などは睨みつけるような顔つきをします。
しかし、警戒範囲の外側から写すと、
表情も穏やかになり写真全体の表現も変わってきます。
野鳥に脅威を与えない写し方も野鳥写真のテクニックといえます。
是非、デジスコシステムで野鳥のナチュラルな表情をゲットして下さい♪
投稿者 turbo : 14:38
2012年04月16日
【デジスコ講習】(6) どのくらい遠くから写せるの?[その1]
野鳥撮影の場合、いかに野鳥に逃げられず
たくさん撮影できるかが大切なポイントになります。
より多く写せるチャンスがあれば
それだけ素晴らしい写真が撮影できている
可能性が高くなるからです。
しかし、野鳥は警戒心が強く
ある程度の距離に近づいてしまうと
飛び立ってしまいます。
そこで、より遠くから撮影できる
デジスコシステムが大変有利となります。
デジスコシステムなら
神経質な野鳥を驚かせることなくじっくり写せます!!
では具体的にデジイチシステムと比べて
デジスコシステムはどのくらい遠くから撮影できるのか?
皆さん大変気になるところだと思います。
そこで、次回はその点を説明したいと思います。
投稿者 turbo : 13:37
2012年04月13日
【デジスコ講習】(5) どのくらい大きく写せるの?
焦点距離によってどのくらい大きく写るのか
実際に写真を見ながら比較してみてみましょう♪
※写真は全て15mの距離から鴨の置物を写したものです
ちなみに焦点距離について
下記の点を覚えておいて下さい。
◎人間の眼:焦点距離は35mm~50mmと言われています
◎デジイチ:しっかり写せる焦点距離は1000mm
◎デジスコ:標準的に使う焦点距離は1000~4000mm
【人間の目やコンパクトデジタルカメラ中域】
※赤い点の下に鴨の置物があります
【コンパクトデジタルカメラの望遠側】
※赤い点の下に鴨の置物があります
上記の結果からみて、
15mはなれた距離から野鳥を撮影する場合、
焦点距離は300mm以上無いと望遠性能が足りないと感じると思います。
※焦点距離100mmのカメラで300mmと同じ大きさに写すためには・・・
10m前に出て5mmの距離から写さなければなりません。
デジスコでの実用焦点距離は1000mm~3000mmです。
エキスパートになると4000mmぐらいまで使う場合があります。
しかもコンパクトデジタルカメラは1倍から4倍までのズーム撮影ができるので、
野鳥など被写体の性質に応じた撮影が
自在に、そして撮影者のセンスを生かすことができます!
投稿者 turbo : 11:07
2012年04月12日
【デジスコ講習】(4) 焦点距離とは?
デジスコシステムで撮影すると
野鳥がどのくらい大きく撮影できるか説明する際に
『焦点距離』という言葉が出てきます。
そこで、まずは『焦点距離』を説明します。
≪焦点距離≫
焦点距離とはレンズの中心からレンズを通った光が像を写すまでの距離のことです。
◎数値が小さい場合:被写体が小さく、
そして広い範囲が写るようになります。
◎数値が大きい場合:被写体が大きく、
そして写る範囲は狭くなります。
デジイチでしっかり写せる焦点距離は1000mmまでですが、
デジスコで標準的に使う焦点距離は1000~4000mmです!!!
だから、デジスコは野鳥が大きく写せるんですね♪
では、次回はどのくらい大きく撮影できるのかのを
写真を使って説明したいと思います。
※『焦点距離』についてさらに詳しくお知りになりたい方はこちらへ⇒⇒
投稿者 turbo : 10:11
2012年04月11日
【デジスコ講習】(3) どんな写真が撮影できるの?
野鳥は警戒心が強いので
近くに寄りたくてもある程度の距離に近づくと
飛び立ってしまいます。
そこで、通常の撮影では、ある程度の距離に近づいて
デジタルカメラのズームを使って撮影ということになります。
が・・・・
本当はもっと近づきたいのに、近づけば野鳥は飛んで逃げてしまうし、
仮に近づけたとしても、デジタルカメラでは
野鳥の自然な表情を撮影することは難しい。
そこで、デジカメのズームにフィールドスコープの望遠能力を
プラスしてみると・・・
ある程度距離が離れていても、野鳥の表情までバッチリとらえた
ドアップの写真が撮影できます!!!
この超望遠撮影法が「デジスコ」なのです♪
投稿者 turbo : 10:28
2012年04月10日
【デジスコ講習】(2) これがデジスコシステムです!
今日はデジスコシステムについて勉強しましょう。
デジスコシステムは基本的には下記のような構成になっています。
1)フィールドスコープ
2)接眼レンズ
3)接続パーツ ※スコープとデジカメを接続するためのパーツ
4)デジタルカメラ
5)レリーズケーブル
6)照準器システム
7)液晶モニターフード
8)雲台
9)三脚
では、このデジスコシステムで撮影すると、どのくらい野鳥が大きく写せるのか、
明日はその勉強をしましょう♪
投稿者 turbo : 11:43
2012年04月09日
【デジスコ講習】(1) デジスコとは?
フィールドスコープで野鳥観察していた人が
証拠写真を撮影しようと
フィールドスコープにデジタルカメラを押し付けて
撮影したのが『デジスコ』の始まりと言われています。
そこで、『デジ』タルカメラとフィールド『スコ』ープを
組み合わせるて『デジスコ』と呼ばれています。
つまり、「レンズ付デジタルカメラ」と
「フィールドスコープ(スポッティングスコープ)」と
呼ばれる地上望遠鏡を組み合わせ、
コリメート法で撮影する撮影法とその総称となります。
『デジスコ』は高倍率と明るいF値で撮影できることが特徴で、
主に野鳥撮影用として活用されています。
また、システムが軽量・コンパクト・安価であることも
大きな特徴です。
投稿者 turbo : 17:49
2012年04月06日
デジスコを一から勉強しよう!!!
桜が咲き誇るこの時期は、新しいことを始める方が多いですね。
デジスコの世界でも4月はこれからデジスコを始めようという方が増える季節です。
また、それに伴い基礎的なお問合せも多くなってきます。
そこで、本日より改めてデジスコの基礎からの講習を
サポートブログにて展開していくことにいたします。
どうぞ、お楽しみに♪
投稿者 turbo : 12:07