2008年07月07日
シャッタースピード
今回はシャッタースピードについてです。これはシャッターを開けている時間のことです。1/100秒などと表示されます。分母が大きいほど速いシャッタースピードであるということになります。
シャッタースピードが速いか遅いかでどのような違いが出てくるかというと、速ければ速いほどブレにくくなります。シャッタースピードが速くなる条件は明るい場所での撮影であることです。
暗い林の中ではシャッタースピードは遅くなります。ですから林の中では写真がブレやすいのです。そのようなときに無理にシャッタースピードを上げたとしても真っ暗な写真になるだけです。撮影する場所の明るさによってシャッタースピードは決定されます。
同じ明るさのものを撮影してもカメラのズームを上げるとシャッタースピードは遅くなります。前回説明をしたレンズのF値との関連です。F値とシャッタースピードとの間には関連があります。例えばF値が2.8の時に1/100秒のシャッタースピードだったとするとF値が5.6の時は1/50秒のシャッタースピードになります。
露出という言葉がありますが、レンズのF値、すなわちレンズの明るさとシャッタースピードの二つを合わせて露出といいます。
投稿者 : 23:30
2008年07月05日
F値とはなにか?
F値とはレンズの明るさを表す数値です。数値が小さいほど明るいレンズとなります。明るいレンズの方が速いシャッタスピードで撮影することが可能になります。
カメラのレンズを見ると数値が書いてありますね。このCANON IXY2000ISでは1:2.8-5.8となっています。これはカメラズーム1倍のときにレンズのF値は2.8で一番ズームをした3.7倍のときにF値は5.8であることを示しています。一般的にズームレンズは倍率が上がるとF値は大きくなります。
撮影した写真のデーターを見ていくともっと大きなF値の写真が出てくると思います。ズーム一倍なのにF値が8などというときもあります。これはカメラのレンズの機構に絞りという機構があり明るさによっては光の通り道を狭くして暗くすることがあるからです。IXY2000ISの場合は最高シャッタースピードが1/2000です。それを超えないようにカメラがコントロールしています。
投稿者 : 23:51
2008年07月03日
ISO感度について
ISO感度とはなんでしょう。
これはISOという国際基準で定められた写真フィルムの光の感じやすさを表す単位です。数字が大きいほど感度が高く少ない光で撮影することが出来ます。
具体的な違いとしては撮影条件が全て同じならば感度がISO100とIS0200と感度の差が2倍ならばシャッタースピードも2倍で撮影できます。
デジタルカメラの場合はフィルムは無いわけですが、代わりにCCDあるいはCMOSセンサーといわれる光を感じて画像として取り込む素子が入っています。写真には長い歴史がありフィルム時代と同じ単位を使うほうが分かりやすいということでデジタルカメラでも同じ単位で表現をしています。
フィルムの場合もそうなのですが、感度を上げるとシャッタスピードが上がるだけではなく、ノイズ(画像がザラザラしたような状態)が増えるというデメリットもあります。特にコンパクトデジタルカメラではほとんどの機種において最低感度以外での撮影は画質が落ち方が激しいのでお勧めをしておりません。
極端な比較ですがIXY2000ISでのISO80とISO1600の画像を比べてみましょう。
投稿者 : 23:40
2008年06月20日
RAW撮影
RAW撮影が出来るコンパクトカメラがないことがデジスコへ足を踏み入れることに躊躇する原因となっておられる方が少なからずいらっしゃるようです。デジタル一眼レフをおやりの方はそうお考えの方が多いように思います。そのお気持ちは私も良く分かります。
しかしながら簡単に扱えることが優先されるコンパクトデジカメの世界ではRAWが一般的になることはないと思います。
RAWとはなんでしょうか。これは画像の記録形式なのですが簡単に言うと撮像素子からのデータを未加工のまま生の状態で記録することを言います。
このままでは画像として完成しておらず、パソコンで現像と呼ばれる処理を施してはじめて画像になります。
コンパクトカメラではJPEGと呼ばれる既に現像された状態で記録する方式が一般的です。
RAWで記録することのメリットとはなんでしょう。
ホワイトバランスや露出などの設定を間違えたとしても現像時に設定することで失敗を防ぐことが出来ることが大きなメリットとなります。
(露出の間違いはあまり大きく狂うと補正不可能です。)
また鳥の撮影をされる方の多くはカメラメーカーのラインナップの中でも上のクラスのカメラを使用されている方が多いと思います。
そのクラスのカメラはJPEGでの撮影よりもRAWでの撮影を前提に設計されているように思いますので、JPEGで記録しても本来の画質にならないと感じることも一因ではないかと思います。
エントリークラスのデジタル一眼レフカメラではJPEGで十分に楽しめるように絵作りされていると感じます。
デジスコの魅力は高い倍率による解像感のある鮮明な写真が撮れることだと思います。ここに魅力を感じられる方にとっては他のシステムにに代えることの出来ないものだと思いますので、RAWで撮れない事を理由にデジスコをあきらめるのはもったいないと思います。
また、コンパクトカメラの場合液晶画面を見ながらの撮影ですので、いわゆるライブビュー撮影です。したがって露出の間違いやホワイトバランスの間違いはある程度撮影時に気づくことが出来ます。
RAWで撮った画像を操作するようにJPEG画像を扱うことのできるソフトもあります。RAWと同じとまではいいませんがそれに近いことが出来るようです。
実際に印刷された写真をご覧頂く機会がありましたら是非見ていただきたいと思います。A3以上に印刷された写真でも本当に良く撮影が出来たものならばかなりの品質で印刷することが出来ます。あまりRAWで撮影できるかどうかにこだわらずデジスコの魅力を味わって頂きたいと考えています。
関西方面にお住まいの方なら7月にニコンサロンでのデジスコ写真展のアンコール展があります。是非ご自分の目でデジスコ画質をご体験ください。
第5回デジスコ写真展ニコンサロンbis大阪
投稿者 : 16:09
2008年01月22日
三脚のネジの規格
三脚のネジの規格には2種類あります。1/4インチネジと3/8インチネジです。簡単には細ネジ(1/4インチ)、太ネジ(3/8インチ)と表現することもあります。
三脚や雲台によって採用しているネジが違いますのでお気をつけ下さい。両方に対応しているものも有ります。
雲台の話で言えば大型のデジスコシステムでお奨めすることの多いGITZOのG2380ビデオ雲台は太ネジ(3/8インチ)の方です。ベルボンのFHDシリーズは細ネジと太ネジの両方に対応しています。
三脚のほうはというと、GITZOは細ネジと太ネジ両方に対応しています。ベルボンの場合はエルカルマーニュシリーズですと5XXシリーズ以下のものは細ネジのみです。
6XXシリーズは細ネジと太ネジの両方に対応しています。7XXシリーズ以上は太ネジのみです。昨日の話で紹介したFT-3500は細ネジ仕様です。
細ネジ対応のみの三脚に太ネジの雲台をつけるには変換ネジが売られていますので、それを使用すれば問題なく使用が出来ます。
太ネジの三脚に細ネジの雲台も変換アダプターはあるようですが、一般的にはあまり使わないかもしれませんね。
各種変換ネジはエツミなどのカメラ用品メーカーの製品があります。
投稿者 : 23:58
2007年11月06日
焦点距離の計算
焦点距離とはレンズの中心から、レンズを通った光が像を写すまでの距離のことです。数字が大きければ大きいほど大きく写すことができます。
例えばIXY2000 ISは36~133mm(7.7~28.5mm)です。カッコの中の数字がカメラについているレンズの焦点距離そのものです。
36~133mmという数字はなんでしょうか。これは35mmフィルム換算の焦点距離と呼ばれています。
1.35mmフィルム換算焦点距離とは
デジタルカメラの場合フィルムにあたる電子部品である撮像素子(CCDやCMOS)の大きさがフィルムよりも小さいため、レンズによって映し出された映像の中心部分を切り出した状態となります。結果同じ焦点距離のレンズを使った場合、フィルムカメラよりも大きく写ることになります。(撮像素子の大きさが違うデジタル一眼レフに比べても大きく写ることになります。)
撮像素子の大きさにより同じ焦点距離のレンズで撮影しても写る大きさが違ってくるため比較がしづらいため、わかりやすくするため通常のフィルムカメラ(35mmフィルム)を基準にします。これを35mmフィルム換算の焦点距離と呼んでいます。
デジスコのシステムの説明などでの1140mmから3420mmなどというのは、35mmフィルムカメラ換算の焦点距離となります。
2.デジスコシステムでの焦点距離の計算方法
カメラの35mmフィルム換算焦点距離 × スコープの倍率 = システムの焦点距離となります。
30倍のスコープにIXY2000 ISを使用する場合の焦点距離は以下の通りとなります。
カメラズーム広角側
36mm × 30倍 = 1,080mm
カメラズーム望遠側
133mm × 30倍 = 3,990mm
カメラのデジタルテレコンを使用する場合はこれにその倍率をかければよいことになります。(画質の点であまりお奨めではありませんが)
カメラのEXIF情報からは35mmフィルム換算の焦点距離ではなくカメラのレンズの焦点距離しか判らない場合もありますが、下記の計算式で換算するための係数を出すことが出来ます。
IXY2000 ISの場合の係数
ワイド側の35mmフィルム換算焦点距離 ÷ ワイド側のレンズ焦点距離
36 ÷ 7.7 ≒ 4.67
EXIF情報から得た焦点距離からデジスコシステムの焦点距離を導き出す計算式は以下の通りです。
焦点距離 × 係数 × スコープの倍率 = 撮影したときの35mmフィルム換算の焦点距離
例として上のカワセミの写真の焦点距離計算してみます。
スコープの倍率 35倍
カメラ IXY2000 IS 13.6mm(EXIF情報より)
13.6mm × 4.67 × 35倍 ≒ 2,200mm となります。
投稿者 : 23:42
2007年10月19日
EXIF情報とは
EXIF情報というのはデジカメの撮影データー(画像データー)に埋め込まれる撮影時の情報です。これを見ると撮影時のシャッタースピードやカメラのズームの状況などが分かります。
情報の見方の一例です。WINDOWSXPの場合は下記のように画像の入っているフォルダを開き確認したい画像ファイルにカーソルを置き右クリックをします。
ここで表示される焦点距離はデジカメレンズの実際の焦点距離です。35mmフィルム換算の焦点距離に直すにはW200の場合は約4.6倍すれば導き出せます。
この場合は8mmですので、8×4.6=36.8mmということになります。
38倍のスコープの場合の合成焦点距離は上記の35mm換算焦点距離にスコープの倍率である38倍を掛ければ導き出せます。
この場合は36.8×38=1104mmでの撮影だったということになります。
カメラの付属ソフトや画像の閲覧ソフトにもEXIF情報を見る機能がついていると思います。そちらの方がもっと詳細に表示されると思います。
投稿者 : 23:22
2007年07月05日
焦点距離
レンズの中心から、レンズを通った光が像を写すまでの距離のことです。数字が大きければ大きいほど大きく写すことができます。
通常使われている3倍ズームのカメラは38~115mm程度のカメラが多いです。高倍率を謳う12倍ズームのカメラで38~420mmです。50mmのレンズが人の目で見た感じに近いといわれています。
デジタルカメラの場合フィルムにあたる電子部品である撮像素子(CCDやCMOS)の大きさがフィルムよりも小さいため、同じ焦点距離のレンズを使った場合、フィルムカメラよりも大きく写ることになります。(デジタル一眼レフに比べても大きくなりますね。)
どのくらい大きく写るのかわかりやすくするため通常のフィルムカメラ(35mmフィルム)を基準にすることが多いです。これを35mmフィルム換算の焦点距離と呼んでいます。
デジスコのシステムの説明などでの1140mmから3420mmなどというのは、35mmフィルムカメラ換算の焦点距離となります。
投稿者 : 23:30