2011年10月18日
ケーブルレリーズの大切さ
ケーブルレリーズの重要さを再認識頂きたいと思います。
焦点距離1000mm以上を超える撮影で、シャッターボタンを
手押しでぶれなく撮影できるとしたら1/1000秒以上の速い
シャッタースピードが必要となります。
デジスコ撮影のシャッタースピードは1/4から速くとも1/500秒
程度です。
特に2000~3000mmで撮影している場合は超低速シャッターと
なります。
カメラブラケットに装備されたレリーズステイーにワイヤー式の
ケーブルレリーズを取り付け手押しブレの振動を断ちます。
さらに、レリーズケーブルを取り付けたまま機材を移動することが
多く、取り付け部のネジ穴がレリーズタップというタイプの接続は
強度が弱く、ちょっと引っ張るような状態が発生すると穴のネジ山が
壊れたりレリーズケーブルの先端部が曲がってしまうという故障が
発生します。
撮影現場で問題が発生したら、その場で撮影打ち切りとなってしまいます。
問題は、レリーズタップと呼ばれる固定用のネジ切り形式なので、
デジスコドットコム製のケーブルレリーズのように大きく深い
ねじ山(M5ネジ)で接続できる頑強なケーブルレリーズを
選ぶことが必要です。
そこでお勧めのケーブルレリーズ455USをご紹介いたします。
長さ45cmの少し固めのしっかりしたケーブルです。中身のケーブル
だけでもしっかりしたものなのですが、デジスコのハードな使用に
耐えられるようにケーブル全体に熱シュリンクチューブで補強カバー
をしました。これによりレリーズチップ上部での折れ曲がりが保護され、
しかも全体的に大きな曲率で保持されるので耐久性が一気に向上
しています。デジスコでは使用しないレリ-ズのロック機構は省きました。
先端のチップは、レリーズタップとM5ネジのコンボです。
投稿者 岡ちゃん : 15:05
2009年08月27日
Q.友人から対物絞りを使うとピントが合いやすくなると聞きました。どういった物で具体的にどういう効果がでるのか教えていただけますか?
A.簡単に説明しますと大口径(80mm以上)を小さな口径のスコープとして使えるように口径を小さくするための部品です。
例えば82mmのスコープを60mmにする場合は外形が82mmで真ん中に60mmの穴が開いたドーナツ状の薄いワッカをスコープの前面にはめて使用します。
この部品をはめることで82mmのスコープが60mmのスコープとして使えます。
【良い点】
口径が小さくなるということはピントの合う範囲が広くなりますので、ピ ントの合う確率が高くなります。カメラの絞りと同じです。
【悪い点】
口径が小さくなると取り込める光の量が減るのでシャッタスピードが上がりにくくなります。
初心者のうちはピント合わせに苦労することが多いので対物絞りをつけて慣れるまでは小口径システムとして使うのもひとつの手だと考えています。そういった悩みのある方は一度お試しいただくのも良い方法だと思います。
尚、対物絞りとして市販されているものはないので塩ビシートなどを加工して自作をするしか方法はありません。
投稿者 kasumi : 09:25
2009年08月17日
Q.シャッタースピードを出来るだけあげて撮影をしたいのですが、シャッタースピードをあげる為には、カメラのどの機能を使えばいいのですか?
A.シャッタースピードは被写体の明るさに左右されます。
出来るだけ速いシャッタースピードで撮影するためにはカメラズームを上げないことです。
シャッタースピードを稼ぐためにISO感度を上げると画質が悪くなってしまいます。
カメラズームを上げる(倍率を上げる)にしたがって取り込める光の量が少なくなっていくのでシャッタースピードが遅くなってしまうのです。そのためカメラズームは全くしないか、上げるとしても少しだけにします。
明るい場所ではカメラの判断により絞りが入ってしまい、思ったほどシャッタースピードが速くならない場合もあります。そのような場合は画面に表示されるシャッタースピード見ながらできるだけ速いシャッター
スピードが切れるようにカメラズームを少しだけ上げることもあります。
投稿者 kasumi : 09:30
2009年07月06日
Q.デジスコで飛翔写真の導入等のコツやアドバイスあれば教えて下さい。
A.デジスコという機材は飛翔写真の撮影に向いていないと言われてますがチャレンジ精神も必要です。
1.機材面でのアドバイス
■照準器 究具02もしくはDOS-CS1
■液晶モニターフード 究具03もしくはHD-2027W
■連写に優れた反応の良いカメラ SONY W300、CANON IXY2000IS
上記のうち特に照準器と液晶モニターフードは必須といっても良いと思います。
素早く画面に被写体を導くためには照準器が有効です。照準器で被写体を導入したら、素早くカメラのモニター画面を見ながらピント合わせをするために液晶モニターフードも必要です。
この一連の作業を効率的に行うためには左目で照準器を、右目で液晶モニターをみる両眼視が出来るデジスコドットコムの照準器システムが最も有効です。
2.撮影のポイントについて
■両眼視のマスター
■全ての操作のスピードアップ
■トマリモノは捨ててトビモノの撮影に徹する
■諦めない気持ち
上記がポイントになります。両眼視とは両方の目で同時に見るということではありません。
左目で照準を合わせたら素早く右目に意識を移して画面を見ることです。
必要に応じて右目と左目とを使い分けることが出来れば、被写体を見失うことが少なくなります。
慣れないうちは使いたいほうの目と反対の目をつぶることで切り替えがしやすくなります。
操作のスピードアップについてはスピードアップを意識して撮影の練習をするのが有効ですが練習の相手は鳥である必要はありません。
撮影の合間にでも適当な目標物を見つけて素早く導入してピント合わせをする練習をしてください。
トマリモノの撮影とトビモノの撮影と両方を意識しているとどっちつかずになりどちらも撮れません。
トビモノと決めたらその日はトビモノだけにするぐらいの気持ちで臨んでください。
諦めないでチャレンジすることが必要です。
3.実戦での練習について
撮影の流れは「照準器で導入」→「液晶画面で確認しながらピント合わせ」→「シャッターを押し連写で撮影する」です。
カメラのオートフォーカスについては状況次第ですが、カワセミのホバリングなどであれば、使える場合があります。
オートフォーカスを使う余裕がない場合はあらかじめシャッター半押しでオートフォーカスを固定しておきスコープのピント合わせのみで撮影します。
遠くを飛ぶ猛禽類などはカメラのオートフォーカスエリアの設定をオートにしても良いと思います。
最初は遠くを飛ぶサギ、カラスなどで練習しましょう。たまにしか来ない鳥では練習になりませんので飛んでいる鳥のたくさん居るところを探していきましょう。
トビモノ撮影は感覚を磨くことが良いのでどれだけチャレンジをするかということです。その中でトビモノ撮影に成功する条件やうまく行かない条件などを勉強できます。
投稿者 kasumi : 09:33
2009年07月03日
Q.機材ブレ・手ブレ・被写体その3つのブレの違い、写真での見分け方、ブレ対策を教えてください。
A.
【ブレの違い】
■機材ブレ
機材やカメラの操作の際、機材はブレを起こします。
しばらくするとブレ幅が徐々に小さくなり最終的にはブレがなくなります。
スコープの先端をトン!と叩いて液晶画面を見ると機材ブレを体験できます。
一度確認してみてください。
■手ブレ
デジスコでは、基本的にケーブルレリーズでシャッターを切りますので、手ブレはありません。
主に口径50mmクラスを利用したモバスコでの手持ち撮影では超望遠撮影となるため、手ブレを起こします。
■被写体ブレ
撮影対象の被写体である野鳥の早い動きによって起こるブレです。
被写体だけがブレてしまいます。
【写真での見分け方】
■機材ブレ
ブレ幅が多い時には、画像全体に方向性を持ったブレから確認できます。
軽微なブレの時には、全体的に甘い感じに写ります。
ピンぼけと勘違いしやすいので、甘い画像が撮れた場合には機材ブレも疑ってみましょう。
■手ブレ
こちらも機材ブレと同様の写り方をします。
手持ち撮影となりますので、ブレ写真が多くなりがちです。
■被写体ブレ
野鳥本体だけがブレていて他の木の枝や地面などはきっちり止まっている写り方をしていれば被写体ブレです。
【ブレ対策】
■機材ブレの対策
基本は光学ユニット、カメラユニット、雲台・三脚ユニットの各パーツ類をしっかりと取り付けることです。
ピント操作やカメラ設定操作、構図決定後、機材の微振動が収まってからシャッターを切るように心掛けることで機材ブレがかなり軽減します。
また、ケーブルレリーズでシャッターを切りますが、1枚目はケーブルレリーズからの振動も伝わることもありますので、カメラ設定の連写を活用し1コマ目は捨てて振動が収まり始める2コマ目以降に期待してたくさん撮影して機材ブレのない画像の歩留りを上げる方法も有効です。
■手ブレ
手持ち撮影の場合、液晶画面を見ながらの撮影となりますので機材が腕の前になり中空に浮いた状態での撮影になります。
このままではブレてしまいますので、可能な限りフィールドにある構築物やフェンス、木の枝に体の一部を接地することで体から発生してしまうブレを抑えることが出来ます。
■被写体ブレ
これはカメラ設定の連写の活用しかありません。
動きの激しい野鳥はもちろんのこと、枝どまりの野鳥でも枝が微妙に揺れていることがあり、これが被写体ブレにつながります。
連写でたくさん撮影してきっちり野鳥がきっちり止まっているブレのない画像が数コマでもあれば成功です。
投稿者 kasumi : 09:25
2009年07月02日
Q.ピントもうまくいってるのにいまいちパッとした写真が撮れません。仲間から構図が悪いと言われたのですが良くわからないので教えてください。
A.構図は明確な正解があるものではないと思いますが、基本的な考えとしては鳥の向いている方の空間を空けるようにしたり、ドアップの場合は目の位置を中心にするように考えると良いと思います。
カメラの設定でグリッド線を表示しておくと構図の目安になります。
自分好みの写真を撮る方の写真をたくさん見ることも良いと思います。
投稿者 kasumi : 09:31
2009年07月01日
Q.デジスコ撮影でピントがうまく合いません。何かいいアドバイス頂けないでしょうか?
A.ピントが合わない理由は以下の3つが考えられます。
1.ピントがずれている。
2.ブレている。
2-1被写体が動いたために被写体ブレをおこした。
2-2あわててシャッターを押したりしたことで機材ブレをおこした。
3.遠方の被写体を撮影したことにより解像度が得られなかった。
(説明)
1.
画面を見ながらのスコープでのピント合わせとカメラのAFエリアを鳥の目の位置にきちっと合わせて半押しをすることで解決すると思います。
鳥が居る限り5枚から10枚ぐらいを1セットにしてピントを取り直しながら撮影すると良いのが撮れます。
2.
2-1.暗い林の中での撮影の場合にシャッタースピードが上がらないことで起こりやすいですが、ズームを控えめにすることと連写を多用することでうまくとまった写真が撮れます。とにかく連写をするとをおすすめします。
2-2.しっかりとした三脚を使用し、あわてずに撮影すれば防げます。
3.
小鳥の撮影を前提に考えますと50mほど離れた被写体を鮮明に撮影することは間にある空気の層や光の関係で解像度が得られないことがあります。
原因の特定が出来無い場合はお気軽にご相談ください。
投稿者 kasumi : 09:43